鎮痛剤が小型化して飲みやすく、また新製品も多くなってきました。OTCを扱っていて、売り上げ上位に食い込むのは痛み止めなんですね。みんな痛いことは嫌いですから(←僕もです)、手軽に服用できる痛み止めの「錠剤」は人気です。
そんな身近な痛み止めなんですが、なーんでこんな名前を?? っていう変な名前も多いですよね。ということで、調べてみました。
バファリンの半分は優しさで出来てます
代表格のライオンのバファリンA。名前の由来は「Buffer(緩和する)」+「Aspirin(アスピリン)」で「胃に優しいアスピリン」の意味。そして、半分の優しさは「制酸剤のダイバッファーHT」の配合です。色々と考えてますね
バファリンにちょっと眠くなる成分とか加えて効きやすくしたのがバファリンプラス。主成分のアスピリンをイブプロフェンに切り替えると「バファリンルナ」になります。ルナも売れ筋ですよ。
その他の鎮痛剤の由来とか
- ナロン(大正製薬):明日良くなろう
- イブ(エスエス):イブプロフェン
- ノーシン(アラクス):脳が新鮮(脳新)
- セデス(塩野義):sedative(鎮痛剤)+S(塩野義)
- セデスV:セデスにビタミンVitaminB1を加えた
- ケロリン(内外製薬):ケロリと痛みが治る
- リングルアイビージェル(佐藤製薬):調査中
- タイレノール(ジョンソンエンドジョンソン):acetyl-p-aminophenol アセトアミノフェンの正式名より
- バイエルアスピリン(バイエル):バイエル+アスピリン
各メーカー、頭をひねって頑張っています!こうして由来からみてみるとなかなか面白いですね。
鎮痛剤って胃で吸収するの?腸で吸収するの?
「胃に優しい?」っていう鎮痛剤は、胃で吸収しているの?という質問がありました。鎮痛剤は、胃では吸収せずに、腸で吸収します。最高血中濃度に達するまで1~3時間かかり、その後排泄されます。母乳中にも少しだけ分泌されますが、服用後24~48時間で消失しますので、授乳中のかたは購入時に確認するようにしてください。※イブプロフェン単味の場合 参考:NIKKEI Drug Infomation 2007/10 P63-陽心インタビューフォーム