温清飲や銀翹散・清営顆粒などの涼性(体を冷やしたり炎症を取るような性質)の処方に、もう少しプラスしたい、、、そんなときに使う健康食品がイスクラ産業さんから販売されています。寒涼の性質を持つ生薬を使っている代表的な3種類です。
星火散積宝・白花蛇舌草・五涼華
星火散積宝(せいかさんせきほう)、白花蛇舌草(はくかじゃぜつそう)、五涼華(ごりょうか)という3種類について解説します。

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清熱解毒 |
補気 |
星火散積宝 |
白花蛇舌草・半枝蓮・龍葵 |
人参・薏苡仁・山楂子・陳皮・乾姜・大棗 |
五涼華 |
金銀花・野菊花・蒲公英・紫花地丁・龍葵 |
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白花蛇舌草 |
白花蛇舌草 |
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処方を表にまとめてみました。どれも「清熱解毒」の生薬が特徴的です。
清熱解毒とは?
清熱は熱を冷ます。解毒・・・毒って?!なんでしょう。皮膚で言えば紅斑や腫れなど「炎症」を「毒」ととらえています。火がついて燃え広がる・有毒な煙が蔓延する、そんなイメージが「毒」でしょうか。
ちなみに、風邪の熱に対しては「解毒」ではなく「辛温解表」といいます。清熱解毒という言葉は、急性のフワーとしている熱でも邪気でも無く、もう少ししっかりとした・ふつふつと湧いてくるような熱に対して使います。
白花蛇舌草の使い方
昔の漢方の先生はうまく単味の生薬を使いこなしていました。黄連解毒湯に大黄末を調整して黄連解毒湯加大黄(改)にしたり、平陳湯に陳皮末をさらに加えてみたり。何かの処方に牛黄末、甘草末を加えたり。単味の生薬をプラスアルファすることで分かり易い効果があります。
白花蛇舌草については書籍の項目を見ていると、けっこう幅広く、マルチに使えるような印象です。
白花蛇舌草 性味:苦甘・寒 帰経:肝・脾・胃・大腸・小腸・腎
効能 清熱解毒・軟堅散結・利湿通淋
参考:中医臨床のための中薬学・神戸中医薬研究会
ノートを見ていると、竜胆瀉肝湯・黄連解毒湯・猪苓湯・五淋散・銀翹散など、幅広い清熱解毒(炎症を抑える処方)に加えるのがいいかなと思ったり。実際、銀翹散や鼻淵丸に加えると、効きが良くなるんですよ。
星火散積宝の使い方
星火散積宝と五涼華の違いは?とりあえず、使われている生薬を並べてみました。
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性味 |
归经 |
功效 |
白花蛇舌草 |
味微苦,性寒。 |
胃、大肠、小肠经。 |
清热解毒,利湿通淋。 |
半枝蓮 |
味辛、苦,性寒 |
归肺、肝、肾经 |
清热解毒,化瘀利尿 |
龍葵 |
苦,寒 |
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清热,解毒,活血,消肿 |
金銀花 |
性甘、寒 |
归肺、胃经 |
清热解毒,消炎退肿 |
野菊花 |
苦、辛,微寒。 |
归肝、心经。 |
清热解毒,泻火平肝。 |
蒲公英 |
苦、甘,寒。 |
归肝、胃经。 |
清热解毒,消肿散结,
利尿通淋。 |
紫花地丁 |
性寒味微苦 |
|
清热解毒 |
※Baidu百科(中薬)にて検索したデータを表にしています
表を見てみると、けっこう似通ったことが書かれています。この中で、星火散積宝に含まれる半枝蓮+白花蛇舌草の組み合わせは、中国では癌治療にも使われる組み合わせです。
日本での論文がないかな、と調べましたら、下記の論文がヒットしました。抜粋します、
in vivoにおける胆肝細胞癌動物を用いた実験結果、SB+OD(SB:半枝蓮/OD:白花蛇舌草)投与群の生存期間がコントロール群の約1.4倍延長し、統計的にSB+ODの直接的延命効果を認めた。しかし、SB + ODを投与した群においても全例に肝細胞癌の発生を認めた。宿主の免疫増強効果・突然変異抑制効果を持つSB,ODによる延命作用は認めたが、腫瘍の発生そのものまでは抑えることはできなかった。半枝蓮と白花蛇舌草の癌細胞増殖抑制効果と自然発症肝腫瘍マウスの延命効果 和漢医薬学雑誌 Vol.17 No.4 2000
実験レベルですが、この組み合わせである程度の効果はあったと。ただ、実際に使う場合は、病院の抗癌治療を受けて、その上で補助(ex 体力を維持する)に漢方、そして健康食品でプラスアルファする、という考え方をしています。
限定的な話ですが、組み合わせるとしたら、十全大補湯+星火散積宝などの組み合わせでしょうか。星火散積宝は補気の生薬も加わっていますので、十全大補湯のパワーアップにもいいでしょうね。下記↓↓↓も参考にしてください。
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ガン(癌)と漢方薬について
ガン・悪性腫瘍治療の代替療法とは? 代替療法とは広い意味では、西洋医学(科学的根拠に基づいた医療)を除く治療の総称を指します。狭い意味では、医療的な行為のうち、医療保険適応で無い治療方法を代替医療と呼 ...
続きを見る
五涼華の使い方
五涼華は金銀花・野菊花・蒲公英・紫花地丁・龍葵という処方構成です。中国の「五味消毒飲」(出典:医宋金鑑)に似た構成をしています。中国のBaidu百科(中薬)からの出典です。

温清飲・黄連解毒湯・黄連解毒湯・銀翹散など、清熱解毒の処方(炎症を抑える処方)に加えるのがいいでしょう。白花蛇舌草はマルチプレーヤーですが、五涼華は皮膚や泌尿器の処方に加えて使いやすいかなという印象です。
添加物の違い
添加物をピックアップしてみました。特に問題となるような添加物は入っていません(当たり前ですが)。
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添加物 |
星火散積宝 |
トレハロース・デキストリン・微粒二酸化ケイ素
(2022年に、乳糖・デンプン使用から変更) |
五涼華 |
デキストリン・コーンスターチ・結晶セルロース・トレハロース |
白花蛇舌草 |
乳糖・二酸化ケイ素 |
容量・服用量と金額の違い
目安服用量には幅があります。どの程度服用すればいいのかは、症状や併用する漢方薬によっても違いますから、ご相談ください。
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容量・服用量 |
金額 |
星火散積宝 |
1包2g × 90包入り
1日3~6包目安 |
11880円
(税込) |
五涼華 |
1包1.5g × 60包入り
1日1~6包目安 |
60包5400円(税込)
180包14040円(税込) |
白花蛇舌草 |
1包1g × 60包入り
1日1~6包目安 |
3888円
(税込) |
参考
こういった健康食品に関しては、原料末換算でどの程度使われているのか、どんな原料(状態)・どの原産地を使っているのかによって金額に大きな幅があります。ただ、仕入れ先や使用量などを公表しているメーカーなんてほぼありません。健康食品は、信用できる原料末を入手して自分で混ぜるか、信用しているメーカーから買うしかありません。
漢方解説
星火散積宝と五涼華と白花蛇舌草の違いに納得!
温清飲や銀翹散・清営顆粒などの涼性(体を冷やしたり炎症を取るような性質)の処方に、もう少しプラスしたい、、、そんなときに使う健康食品がイスクラ産業さんから販売されています。寒涼の性質を持つ生薬を使っている代表的な3種類です。
星火散積宝・白花蛇舌草・五涼華
星火散積宝(せいかさんせきほう)、白花蛇舌草(はくかじゃぜつそう)、五涼華(ごりょうか)という3種類について解説します。
処方を表にまとめてみました。どれも「清熱解毒」の生薬が特徴的です。
清熱解毒とは?
清熱は熱を冷ます。解毒・・・毒って?!なんでしょう。皮膚で言えば紅斑や腫れなど「炎症」を「毒」ととらえています。火がついて燃え広がる・有毒な煙が蔓延する、そんなイメージが「毒」でしょうか。
ちなみに、風邪の熱に対しては「解毒」ではなく「辛温解表」といいます。清熱解毒という言葉は、急性のフワーとしている熱でも邪気でも無く、もう少ししっかりとした・ふつふつと湧いてくるような熱に対して使います。
白花蛇舌草の使い方
昔の漢方の先生はうまく単味の生薬を使いこなしていました。黄連解毒湯に大黄末を調整して黄連解毒湯加大黄(改)にしたり、平陳湯に陳皮末をさらに加えてみたり。何かの処方に牛黄末、甘草末を加えたり。単味の生薬をプラスアルファすることで分かり易い効果があります。
白花蛇舌草については書籍の項目を見ていると、けっこう幅広く、マルチに使えるような印象です。
白花蛇舌草 性味:苦甘・寒 帰経:肝・脾・胃・大腸・小腸・腎
効能 清熱解毒・軟堅散結・利湿通淋
参考:中医臨床のための中薬学・神戸中医薬研究会
ノートを見ていると、竜胆瀉肝湯・黄連解毒湯・猪苓湯・五淋散・銀翹散など、幅広い清熱解毒(炎症を抑える処方)に加えるのがいいかなと思ったり。実際、銀翹散や鼻淵丸に加えると、効きが良くなるんですよ。
星火散積宝の使い方
星火散積宝と五涼華の違いは?とりあえず、使われている生薬を並べてみました。
利尿通淋。
※Baidu百科(中薬)にて検索したデータを表にしています
表を見てみると、けっこう似通ったことが書かれています。この中で、星火散積宝に含まれる半枝蓮+白花蛇舌草の組み合わせは、中国では癌治療にも使われる組み合わせです。
日本での論文がないかな、と調べましたら、下記の論文がヒットしました。抜粋します、
実験レベルですが、この組み合わせである程度の効果はあったと。ただ、実際に使う場合は、病院の抗癌治療を受けて、その上で補助(ex 体力を維持する)に漢方、そして健康食品でプラスアルファする、という考え方をしています。
限定的な話ですが、組み合わせるとしたら、十全大補湯+星火散積宝などの組み合わせでしょうか。星火散積宝は補気の生薬も加わっていますので、十全大補湯のパワーアップにもいいでしょうね。下記↓↓↓も参考にしてください。
ガン(癌)と漢方薬について
ガン・悪性腫瘍治療の代替療法とは? 代替療法とは広い意味では、西洋医学(科学的根拠に基づいた医療)を除く治療の総称を指します。狭い意味では、医療的な行為のうち、医療保険適応で無い治療方法を代替医療と呼 ...
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五涼華の使い方
五涼華は金銀花・野菊花・蒲公英・紫花地丁・龍葵という処方構成です。中国の「五味消毒飲」(出典:医宋金鑑)に似た構成をしています。中国のBaidu百科(中薬)からの出典です。
温清飲・黄連解毒湯・黄連解毒湯・銀翹散など、清熱解毒の処方(炎症を抑える処方)に加えるのがいいでしょう。白花蛇舌草はマルチプレーヤーですが、五涼華は皮膚や泌尿器の処方に加えて使いやすいかなという印象です。
添加物の違い
添加物をピックアップしてみました。特に問題となるような添加物は入っていません(当たり前ですが)。
(2022年に、乳糖・デンプン使用から変更)
容量・服用量と金額の違い
目安服用量には幅があります。どの程度服用すればいいのかは、症状や併用する漢方薬によっても違いますから、ご相談ください。
1日3~6包目安
(税込)
1日1~6包目安
180包14040円(税込)
1日1~6包目安
(税込)
参考
こういった健康食品に関しては、原料末換算でどの程度使われているのか、どんな原料(状態)・どの原産地を使っているのかによって金額に大きな幅があります。ただ、仕入れ先や使用量などを公表しているメーカーなんてほぼありません。健康食品は、信用できる原料末を入手して自分で混ぜるか、信用しているメーカーから買うしかありません。
ゆうき先生(福田優基 薬剤師[pharmacist]/国際中医師)
漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。
-漢方解説
-アトピー性皮膚炎, ガン, 五涼華, 星火散積宝, 白花蛇舌草