漢方処方 肩こり、五十肩

男性にも加味逍遥散が良く効いた例

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加味逍遥散は効能効果に「更年期の~」と書かれているため女性の薬と思われがちですが、男性にも効果のある処方です。

来局までの経過

38歳、男性 飲食店の管理業務(マネージャー)で仕事が忙しく、社員の調整や店舗管理でストレスが強い。デスクワークも多く数年前から首筋が凝り、頭痛が起こる。身体の疲れは朝は大丈夫だが、夕方に頭痛が酷くて鎮痛剤を飲んでいる。最近では鎮痛剤でも頭痛は治らないので、来局した。

相談と漢方的な考え方

ストレスからの頭痛。どんな頭痛ですか?と聞いてみますと

「頭に熱を持って脈打つような頭痛です。首筋が熱っぽくなって凝ってくると必ず頭痛になります。マッサージに行くとその日は楽になりますが、その翌日にはまた痛みがひどいんです。病院に行っても仕事を休めと言われるだけで、、、、休むわけにも行かないので我慢しています」

体調は「頭がボーッとする、ふらつく、眼が疲れやすい、手足がしびれる、動悸がする、眠りが浅い」こういった症状、漢方では血虚と呼びます。女性に血虚は多いのですが、男性にももちろん血虚体質は存在します。「血虚」と言いますけれども、血液検査をするとべつに貧血でもないんですよ。ただ、血の機能が低下していて、しっかりと栄養が隅々まで送り届けられていない状態です。

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また、ストレスにより肝気が鬱滞して脾胃を攻撃すると食欲不振に。男性は慢性的な下痢気味の場合もあります。総合的考えると「女性の漢方処方と言われ、神経の優しい方が服用する加味逍遥散」が最適でした。最初は「女性の処方ですか?!」と驚かれていましたが、加味逍遥散、冠元顆粒などを2ヶ月ほど服用するうちに、、、

漢方を服用してその後

1ヶ月目は「それほど変わらず」、とのことでしたが、2ヶ月目の来局で「効果があったけれども、まだ首の痛みが残っている」とのこと。そうなってくると姿勢でしょうか。姿勢の運動療法を説明して、その次の月には奥様と一緒に来店されました。

「首筋の凝りが取れて、身体が軽くなりました!」自分はだいぶ治ったけれども、奥様も同じような症状で困っている、助けてあげて欲しい、とのこと。現在は奥様も(また症例は記載したいと思います)一緒に漢方を服用してもらっています。

加味逍遥散は男女ともに使え効果の範囲も大きなよい処方です。ただ、加味逍遥散は色々な効果のある処方のため、単独では少し効果が弱い場合があります。「効かなかった・・・」で諦めては勿体ない。この処方で効かないということはストレスなど負の遺産が大きいことに原因があります。別の処方と併用することで改善する事も多いです。

  • この記事を書いた人
youz

ゆうき先生

大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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