頻尿の改善に漢方を(加味帰脾湯を使って改善した例)

とても嬉しい!報告がありました。頻尿の改善例です、

こんな頻尿のご相談でした

70代女性、既往症として脳梗塞があり、すでに退院しています。ただ、その頃から「頻尿」に悩まされています。朝起きて1回、時間が経って1回、ご飯を食べて1回、、、、。と朝夜関係なくトイレに行きます。夜は2時間、昼は1時間ほどの我慢が限界とのことで、ゆっくりと眠れていない、「頻尿で慢性的な睡眠不足。なんとか眠りたい!!」とのご相談です。

病院を受診したのですが「過活動膀胱(OAB)でもないようだけど・・・」とバップフォーを1日1回処方されました。ただ、その後も症状は変わらず。体質も変えていきたいとのことで漢方相談にご来店いただきました。

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緊張すると尿の回数が増える

普通成人の排尿は1日に「5~6回」で排尿量は1日約400ml程度。この回数が増えると頻尿となります。残尿感があっても、熟睡しているときには無いのが普通です。ただ、60代を超えてくると夜間起きてトイレに行くのが1~2回以内程度なら普通と考えています。

「急に我慢できないような尿意」「寝ていても尿意で起きる」「緊張すると急にトイレに行きたくなる」、回数が、尿量、頻尿と色々ありますが、この方の場合、相談中も「お手洗いを貸してもらえませんか?」と3回ほどトイレに行かれました。

緊張すると尿の回数が増える、すごく驚き易くて、不安がひどい。他人の話で泣いたりすることもある。テレビでちょっとした事件をみても不安になる。娘さんに「そんなに心配しなくてもいいよ!」といつも言われているんですが性格が治らなくて・・・とお話しされていました。

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漢方ではこういった不安感も尿と関係していると考えます。気持ちが安定しない、この状況を「心と脾」の関係と考えます。処方としては、心脾顆粒(加味帰脾湯)と星火温胆湯+αで併用して貰ったところ、徐々に症状の改善が見られ、現在3ヶ月目です。今は症状もかなり落ち着いて「何かに集中しているときには尿意を忘れることが出来た」と喜ばれています。

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直接的な症状を改善、ではなく根本的な体質を改善することで症状が治まった例です。頻尿は複雑な病気ですが、諦める必要はありません、ご相談の上で服用する様にしてください。

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この記事を書いた人

福田優基のアバター 福田優基 薬剤師/国際中医師

ゆうき先生:漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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