イスクラ冠元顆粒の勉強会に参加してきました。冠元顆粒に含まれる生薬見本が展示されていましたので、ご紹介したいと思います。
漢方はどこのメーカーを使っても一緒じゃないの?というご質問があります。確かに同じ生薬を使ってはいますが、その生薬の原産地も大切です。私は、産地などの情報公開など信用性を重視していて。このメーカー(イスクラ)の製品に関しては情報を開示をしているので好んでお勧めしています。
冠元顆粒は気血の流れを良くする処方の組み合わせでできあがっています。気血を良くすることを活血化瘀(かっけつかお)や理血(りけつ)と呼びます。
香附子はハマスゲの魂茎。昔は空き地に生えていました。今は公園で少し見るぐらいでしょうか。ストレスなどでおこる肝鬱(気の滞りの症状)に効果があり、胃の働きも良くします。
木香も気の巡りを良くする生薬の一つ。キク科モッコウの根を刻んだものです。「木」と書かれていますが、草の一種で、触ってみると根はかなり固い。アジアのお香売り場で嗅ぐような独特の香りがします。
芍薬はよく見ますね、園芸店で見るでっかい花の芍薬、5~6月の花ですが、なかなか育てるのが難しいです。漢方生薬としては色々な処方に入っている生薬です。
紅花はベニバナです、血行循環を改善する生薬で、養命酒にも使われておりあの黄色っぽい色が紅花の色ですね。
川芎もまた気そして血の流れを改善する処方。セリ科の川芎の根茎です。セリ科はパセリのように香りが高い種類で、ハーブなどによく使われています。パセリのようにピリピリした感じではありませんが、独特の好きな香りです。
冠元顆粒の主薬である「丹参」。四川省中江県の高原で栽培されています。丹参には血行循環の改善だけでなく色々な作用があるためまた別ページでご紹介したいと思います。