化膿した腫れ物に紫根牡蛎湯(しこんぼれいとう)

「紫根牡蛎湯(しこんぼれいとう)」の効能効果には、

体力中程度以下のもので、消耗性疾患などに伴うものの次の諸症: 乳腺の傷み、痔の痛み、湿疹・皮膚炎、貧血、疲労倦怠

と書かれています。 なかなか漠然とした表現ですが、治りにくい皮膚病や腫れ物に使える処方です。皮膚の免疫力が弱いのか、化膿しやすくてすぐに吹き出物が出来て、しかも膿が出ずに中で腫れてしまう、、、。という方が時々おられますが、そんな方に丁度の処方になっています。

小太郎_匙倶楽部

紫根牡蛎湯は、清熱の紫根・忍冬、解表の升麻、補気の甘草・黄耆、活血に川弓、補気に当帰・芍薬、そして牡蛎・大黄を加えた10種類の生薬で成り立ちます。 その中の主薬は、「肌が綺麗になる」とテレビで紹介された「紫根」。この紫根の抽出液には、皮膚を正常に戻す作用や、抗菌、抗ウイルスの作用があります。皮膚を正常に戻す力が強いため、ヤケドなどの処方「紫雲膏」の主成分としても知られる有名な生薬です。  

他にも処方として珍しいのは2歳未満にも服用することが出来るところ。1歳以上なら体調に合わせて服用できますので、ちょっとした皮膚炎に服用させることも出来ます。※乳糖不使用のため、乳糖不耐性症の方でも服用できます。

商品名  紫根牡蛎湯エキス細粒G「コタロー」
ジャンル 第二類医薬品
内容量  2.0g x 90包
商品単価  12000円(税抜)
ポイント 乳腺の傷み、痔の痛み、湿疹・皮膚炎、貧血など
販売元 小太郎漢方製薬
摂取方法など 大人(15歳以上)1回1包を1日3回

[expand title=”添付文書はこちらをクリック”] 小太郎製薬のホームページにある商品添付文書PDFにリンクしています。 [/expand]

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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