冠元交流会 男性不妊を考える

新大阪にて行われた冠元交流会(漢方の勉強会)に参加しました。「活血(血行循環)」の必要性と、方剤の使い方の勉強会です。

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冠元シンポジウム、講演会風景

 冠元顆粒を使って改善した症例など不妊相談。(陳講師発表症例よりサマリー)

ご主人様:37歳、忙しくて、大変。夫婦生活が1ヶ月1~2回のみ。奇形精子数が多く、運動率が低い。クリニックから補中益気湯を処方された。肩こり、性機能低下、胃腸が弱く、下痢しやすい。やせ形。ストレス多い。性欲が多いが、体力が追いつかない。etc

奥様:子宮筋腫があって、核摘出手術を受ける。卵管造影などその他問題がない。クリニックにて、引き続き、黄体ホルモン補充療法をするが妊娠せず。(結婚四年目)

改善のポイント

夫婦の妊娠は、かけ算なので、どちらも弱い場合は、二人とも底上げの必要がある
病院で検査の数値が良ければ、妊娠はできる。奥様は一生懸命(治療に)専念するが、ご主人様は無関心なことが多い。1年ぐらいのスパンで考えましょう。

ご主人の男性不妊(精子の状態)を改善する方法、について、とても興味深いお話でした。血液循環も重要なわけです。

ご主人様:気滞血瘀、脾腎不足、気陰両虚→利気活血、健脾補腎、益気養陰
方剤:冠元顆粒、麦味参顆粒、海精宝etc

血行循環が悪いようならば、その改善も重要。バイアグラなどは精力だけには良いかもしれないが、精子の能力改善にはならない。精子の改善は補中益気湯だけではなく、その他漢方薬も使える。

陰虚、気虚、陽虚などの判断と、そのときの脾胃の調子、を総合的に考えて、活血なども使うのが良いでしょう。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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