リウマチには虎の骨?ご禁制の漢方処方、虎骨酒

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虎骨酒は現在は販売・在庫しておりません。

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今は無くなってしまった漢方(医薬品)のひとつに、虎骨酒があります。倉庫の大掃除していたら色々な生薬に混じって虎骨酒が出てきました。ただ、中身(酒)は飲んでしまってありません(^-^;;;

薬酒の本を見ていると、虎骨酒(虎骨健身養心酒)の処方として、虎骨(虎脛骨:酥炙)・黄耆・桔梗・酸棗仁・茯神・羗活・石菖蒲・遠志・芎勞・牛膝・塾地黄・萆薢・蓯蓉・附子・石斛・防風・羚羊角と書かれています。

虎骨には強筋骨の働きを期待して補腎陽の生薬を多めで薬酒にしているのでしょう。この製品の効能効果にはリウマチなどが書かれていますが、高麗人参なども一緒に漬け込んで強壮用薬酒としても使われたのかもしれません。

数十年前には、350mlで4500円~5000円ぐらいで販売されていたとのこと。当時のデータもないのでよく解らないのですが、繁華街(夜の街)で”おちょこ”で出されていたという話も聞きます。

虎骨酒

あぶったトラのすねの部分の骨を酒に浸し、またはトラの骨を粉末にして陳皮、ニンジン、蛇胆その他とともに酒に混ぜて製する。滋強剤として用いられる。珍奇なものとして高価で売買された。wikipedia

驚くべき事にこの虎骨酒は「正規に輸入され」販売されていた時代がありました。今はもちろん輸入も販売も無理になっています。代替の補腎の処方(強壮剤として使える漢方処方)には海馬補腎丸や至宝三鞭丸など色々な種類があり、リウマチ・関節神経痛には薏苡仁湯・桂芍知母湯などもあります。Blogにも書いていますのでぜひ検索してみてくださいね。

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成分、効能効果

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効能効果:リウマチス・神経痛

用法用量:1日2回 1回10ml~20ml(朝夕に服用)

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成分
虎骨 100g
萆薢 100g
淫羊藿 100g
薏苡仁 100g
牛膝 100g
地黄 100g
以上を焼酒15Kgに浸出したのち浸出液を濾過したものである。アルコール度:56度、エキス度:11.3%

 

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この記事を書いた人

福田優基のアバター 福田優基 薬剤師/国際中医師

ゆうき先生:漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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