神仙太乙膏と紫雲膏の違い

紫雲膏は当帰と紫根の補血行血(血行循環改善)がメインの処方ですが、神仙太乙膏は四物湯去川芎を中心として鎮痛・清熱解毒・保湿と意外と色々な生薬が含まれ、寒性の生薬と温性の生薬どちらも含まれてバランスがいいので万能な処方です。

2015052303

神仙太乙膏 紫雲膏
効能効果
かゆみ・軽い床ずれ・切り傷・虫さされ・やけどトウキ・シャクヤク・ビャクシ・ケイヒ・ジオウ・ごま油・ダイオウ・ゲンジン・ミツロウ(コタロウ)
効能効果
ひび・あかぎれ・しもやけ・魚の目・あせも・ただれ・外傷・ヤケド・痔核による疼痛・肛門裂傷・湿疹・皮膚炎トウキ・ミツロウ・シコン・トンシ・ごま油(松浦)
乾燥 ○ 湿潤○ 炎症◎ 乾燥◎ 湿潤△ 炎症△
清熱(火照りや炎症を治める)
作用に優れている
傷のある皮膚の再生能力・
保湿作用に優れている

参照:小太郎製薬、神仙太乙膏

※痒みがとても酷いとか赤みのある場合は黄柏の含まれた中黄膏(ベルクミン)が有効です。虫さされなども便利です。アトピーのどんな場合でもピリピリする悪化している時期は白色ワセリンに切り替えてもらう場合があります。床ずれは早期発見での処置が大切です。傷の面が酷い場合は、必ず病院で診察を受けて下さい。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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