女性独特の症状を漢方では「血の道」と呼ぶことがあります。
血の道症(ちのみち しょう)とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである[参照:wikipedia]
他の症状として、肩こりがあったり、頭痛や肌荒れがあったり。寝込むほどでは無いけれども、つらい。また、女性の場合は周期(ホルモンバランス)によって、変化することも多いです。こういった「なんかちょっとおかしくなってきたな・・・」という自覚症状の改善に漢方は効果があります。
漢方では、「実と虚」をまず分けて考えます。女性の場合は、生理という「余分なものを排出する機能」が働きすぎて「虚」になるケースが多くあります。
女性に起こりやすい「血虚(けっきょ)」とは
「血(けつ)が不足する」ということを漢方では「血虚」と呼びます。といっても、血液検査の「赤血球数・ヘマトクリット値・ヘモグロビン量」には現れません。貧血と指摘はされないけど「ちょっとふらつく」といった「未病」の自覚症状を重視します。
チェックポイントをチェックしてみてください。当てはまるモノが多い場合は「血虚」の注意信号です。
- 顔色が白く、艶がない。
- 目眩や立ちくらみがする。
- 動悸がする。
- 抜け毛や白髪が多い。
- かすみ目、疲れ目がある。
- 皮膚がかさかさする。
- 手足が痺れる、またはこむら返りが起こりやすい。
- 舌は色が淡く小さい。
血虚とは「からだを養うはずの血(けつ)が不足した状態」で、「木が枯れてきた」状態です。枯れた木は生気を失い、カサカサしてきますね。
髪がぺったりと元気がない
45歳、女性からのご相談です。
[st-kaiwa5]髪に艶がなくなって薄くなってきたんです・・・[/st-kaiwa5]
養毛剤などを使っているが効果がないとのこと。よくお話しをお聞きすると、生理不順や肩こり、PMS、などもあり、ふらつきなども感じているとのこと。血虚を改善する処方として、婦宝当帰膠や を加えて様子を見てもらいました。
外側からのトリートメントで改善しない髪のトラブルは内側、つまり「血」から改善する必要があります。その後、2ヶ月ほど服用を継続してもらうと、髪の毛にコシが出てきた!と喜びのお電話をいただきました。他の症状もお聞きしたところ、ふらつきも緩和しているとのこと。内側からの改善には時間がかかることをお話しして、現在も、継続して服用しています。