認知症などを勉強するシンポジウム

漢方学術シンポジウムに行ってきました 

2009年6月7日に神戸で漢方の学術シンポジウムがありました。

福岡大学の薬学部臨床疾患薬理学教室教授 藤原道弘先生を講師にお呼びしての勉強会でした。

現在実験中の、認知症における冠元顆粒、当帰芍薬散の比較実験のデータなどを表示しながら、認知症における漢方薬の特徴を解説していただきました。

 

要約すると、

アルツハイマー・脳血管型の認知症では、記憶力・判断力の低下などの中核症状と、不眠・徘徊・人格の変化などの周辺症状が起こる。神経細胞死のひとつであるアポトーシスの進行に伴い、症状も進行するが、この原因の一つに脳の血流状態の悪化がある。

 

脳の血流状態の悪化とは、東洋医学でいうところの瘀血の症状である。瘀血状態の生活習慣が、認知症を引き起こすアポトーシスを促進している可能性がある。

 

そのため、瘀血を改善する冠元顆粒などの処方をラットに実験して、、、。

ということでした。

漢方薬が認知症の予防に役立ちますように。と考えています。

 

冠元顆粒とシンポジウム

藤原先生の研究室のホームページが凝っていたのでびっくりしました。リンクしております↓
 くすり博士Dr.フーのなぜ?ナニ?研究室(藤原道弘研究室)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

目次