水快宝と爽月宝の違い

水快宝・爽月宝の違い

よく似た処方の違いを解説するつもりで、、、。今回は水快宝と爽月宝についてです。名前はよく似ていますし、処方構成もよく似ている。そんな2つの違いです。

目次

水快宝・爽月宝の使い方は?

水快宝や爽月宝はどちらも、活血(血行循環を良くする)の漢方薬の効果を増すために+αに使っています。

症状としては「子宮内膜症・子宮筋腫・痛みしびれ・血栓・神経痛・関節痛・冷え痛み・古傷・神経障害」などに活血の漢方処方「桂枝茯苓丸・桃核承気湯・冠元顆粒・血府逐瘀丸・折衝飲・温経湯」などを使うのですが「単体ではまだ弱いかな、もう少し生薬を追加したいな」と思ったとき、+水快宝、+爽月宝を追加しています。

水快宝・爽月宝の違い

水快宝・爽月宝の特徴

水快宝・爽月宝の詳しい説明は別のページでするとして、簡単に違いを。

[st-mybox title=”水快宝” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#faf4e3″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

「水蛭」がメインです。水蛭は瘀血がさらに酷くなった状態を改善する生薬です。つまった血流を通す力が強いんですね。活血の処方と一緒に、子宮筋腫や内膜症などに使います。もちろん、それ以外にも瘀血がある場合には使うことが出来ます。

[/st-mybox]

[st-mybox title=”爽月宝” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#faf4e3″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

「桂皮」がメインです。桂皮ってカラダ(腎陽)を暖めるチカラが強いです。症状としても冷えて起こる痛み・暖めると楽になる症状がいいでしょう。温める処方と一緒に、低体温で使う場合もあります。

[/st-mybox]

どちらの処方も、女性の場合でしたら月経痛や月経不順などを改善する桂枝茯苓丸など活血の処方に+αをするように使っています。

[st-mybox title=”ワンポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#faf4e3″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

水快宝:詰まりが思ったよりも強い

爽月宝:冷えて詰まる(温めると楽になる)

[/st-mybox]

配合されている処方について判りやすいように、表にしてみました。

水快宝 爽月宝
配合/メイン 水蛭 桂皮
配合 三稜・莪朮
山楂子
三稜・莪朮
フランス海岸松樹皮エキス
特徴 破瘀通絡
消癥攻堅散結
温経通脈
消癥散寒止痛
性味

水快宝・爽月宝について詳しくは下記ページに記載しています。

[st-card id=8679 label=”” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]

[st-card id=6482 label=”” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]

子宮内膜症や子宮筋腫は婦人科で必ず定期検診を受けましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

目次