「なんで怒ったんだろう??」イライラして夫に文句を言ったのは覚えているけど、何が原因か覚えていない、そんなことはありませんか?
夫は目を白黒させてひとまず謝ってみたけれども、、、奥様の怒りは収らない。それなのに翌朝になるとケロッとしていたり。自分で怒った理由も覚えていない。友達に聞くと「更年期じゃない?」「ヒステリー?」と返されて悶々としたり。
「ヒステリー」と言われるとなんとも非難されているような気分になりますが、昔の人は的確な言葉を作りました。「血の道症」といいます。
血の道症(ちのみち しょう)とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである[wikipediaより]
昔もそういった奥様のイライラに困った男性は多かったのでしょうね。きっと色々と試行錯誤したに違いありません。漢方ではこうした症状は「気や血のバランスの崩れ」と考えます。
気の流れが滞ると?!
金魚を飼ったことはありませんか?夜店の金魚を時々飼育するのですが、エアーポンプが”ウィィィン”と煩く響くことがありますよね。ゴムが古くなったためか、床が傾いていたか、加熱したからか。原因はわかりません。もしくは複数の原因があるのかもしれません。
- エアーポンプは「電気」で空気の流れを作り出しています。=体のエネルギーが気の流れを作り出す
- 空気がうまく流れないと魚が弱ります。=気が動かない(停滞)と障害が起こる
つまり、詰まっていた気の流れを改善してあげることが大切。特に前述のような、サッと起こってサッと治る、そんなイライラの症状は「気の停滞」と思ってほぼ間違いはありません。
女性のホットフラッシュやなんとも言えないイライラや更年期の不定愁訴、「カミセーヌ」という漢方処方をベースにして改善します。もちろん、症状が複雑な場合は、別の処方にしたり他の処方を加えたりしますよ。
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構成生薬の「柴胡、芍薬」などの生薬は、不定愁訴といわれるプレ更年期・更年期時期の婦人のイライラ・憂鬱・疲労倦怠感・だるさ・食欲不振などに。
理血作用を持つ「当帰・牡丹皮」などの生薬は、血の巡りを改善して月経困難・月経痛・閉経などの婦人病に。また、不妊症やアトピー性皮膚炎といった症状に使うこともあります。
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当薬局では5年以上前になりますが、「清心(建林松鶴堂)」という処方をお薦めしていました。ただ、現在は残念ながら廃盤になりました。
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症例:40代、顔の逆上せと汗で悩むMさんに
そろそろ更年期かも・・・、と来店されたMさんの体験談です。
[st-kaiwa1 r]一番嫌な症状はどういったことですか?[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa5]全然暑くないし、みんな平気な顔をしているのに・・・自分だけがすごく顔が火照るときがあって恥ずかしいんです[/st-kaiwa5]
[st-kaiwa5]なんでそんな顔に汗をかいているんだか・・・って思われたらどうしようって[/st-kaiwa5]
体調をチェックしたところ、やはり更年期に伴う顔ののぼせ、生理前にはイライラが強くなるようです、上記のような漢方処方をお薦めしました。
1~2ヶ月ぐらいでしょうか、すごく調子が良かったようで「イライラだけでなく、首のこりも取れました、最近マッサージもいってないんですよ」ってご報告を頂きました。現在も、続けて服用していただいています(^-^) もちろんですが、症状によっては、別の処方を加減することがありますので、ご相談くださいね。