20年ぐらい前、小学生の時です。八戸ノ里プール(今は屋内プールに改修)でいつでも藻が生えているプールがありました。すごく緑色で、1m先も見えない。プールから上がると藻でヌルヌルするんですよね。「これは身体に悪いんじゃないかなー」と思いながら入っていた思い出があります。今なら使用中止にするところですが、当時は世相がおおらかでした。
Yahoo知恵袋を見ていたらこんな質問がありました。
中学校のプールが、毎年 藻が発生するのですが、藻が生えていても、プールを休むと、成績にひびくと言われて、仕方なく生徒はプールに入っておりますが、こういう場合は、学校に言ってもダメな場合は[Yahoo知恵袋]
相談窓口は、体育の先生&保健の先生、その次は学校薬剤師です。保健所に連絡すると伝言ゲームのように学校薬剤師まで連絡が回ってくるはず。学校プール衛生・安全管理講習ででも、藻に対する対策について講習を受けました。
藻による人体への影響
例えば「藻を飲んで病気になりますか?」と聞かれた場合。藻では病気になりません。ただ、皮膚の弱いところ、例えば目ですが、刺激を受けて結膜炎を起こすことはあるかもしれません。が、藻で病気になるわけではありません。それよりも問題なのは「藻が繁殖する」=「濾過器の機能低下、塩素濃度が低下している可能性がある」ということです。
とくに塩素濃度が低下している場合は、ウイルスや菌が繁殖している(殺菌されていない)可能性が出てきます。早めに対処しましょう。
藻の対処方法
藻は決して珍しいことではありません。風に吹かれて藻の胞子が水面に落ちて繁殖します。市役所の噴水、水がよどむとすぐに藻が発生しますよね。温度がある一定以上有れば、グングンと繁殖します。藻が発生した場合の対策方法としては、
- まず最初に、枯れ葉や大きなゴミを除く。
- 塩素をいつもの3~5倍ぐらい入れる(残留塩素濃度が2~3mg/L、もしくはさらに高濃度)、循環濾過器を24時間動かす。もちろんですが、この間に児童は入水させない。
- その後は状況に応じて、残留塩素濃度が0.4mg/L以下になってから排水もしくは軽度ならオーバーフロー、循環濾過器を動かしつつ塩素濃度を通常使用時程度に戻す。
藻が再発生する場合は、 四国化成:アクアクリーンG、アクアクリーンLなど藻の除去対策の製品もありますので、それも使ってください。すぐに綺麗になります。その2に続きます。