月経時に血の塊(かたまり)が多く出る、生理痛と瘀血(おけつ)

「生理痛が酷い」というご相談の場合、ほとんどの女性は「月経時に血の塊が多く出る」と訴えます。もちろん、症状は様々で、

  • パラパラと黒い塊がでる、レバーのようなどろっとした塊が出る
  • 血の中に黒い塊が混じっている、ちょっとだけ最後に出てくる

などありますが、漢方ではすべて瘀血(おけつ)と呼びます。

何らかの原因で子宮に血が溜まり、本来なら月経血と一緒に流れるはずが。そのまま子宮に溜まってしまって、凝固し、レバーの様な塊になります。生理痛が一日目よりも二日目から三日目にかけて重い・・・という人に多いように感じます。

レバーの様な塊が出た後はすっきりとするため、若い女性は放置しがちです。ただ、血の滞りは子宮内膜症や子宮筋腫のサインにもなりますし、不妊症の遠因にもなります。

ぜひ、早めに改善してあげましょう。ロキソニンなどでは体質改善できませんよ?!

漢方での瘀血とは?

漢方での瘀血(おけつ)という言葉は、

  • 汚れた血液、「瘀」は「悪」に通じて、穢れ(けがれ)の意

もあります。高脂血症など、一般的に言われる「血液が汚れている」状態ではありません。人体に様々な障害を及ぼしている、未病の状態も瘀血といわれます。

  • 瘀血の特徴は「痛み・しこり・黒ずみ」

月経時の症状の改善には、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、冠元顆粒などをよく使います。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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