ごぼうの種が膵臓癌に効く?

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ごぼうの種のお問い合わせが

ごぼうの種はどこで販売しているのか、というお問い合わせを頂くことがあります。前から、ちょくちょくとは有りましたが、なぜ???と調べてみると、 2010年4月に

漢方薬の解熱剤などに使われるゴボウの種子「牛蒡子(ごぼうし)」に、抗がん剤が効きにくい膵臓(すいぞう)がんの増殖を抑える作用があることを、マウスの実験で突き止めた。

こんな報道があったようです。 マウスの実験を、すぐに人間に当てはめることができる、、、とは言えませんが、将来、膵臓癌に効果のある成分が発見されて、困っている方が治療できるようになれば、、、と思います。

ゴボウの種、このサイズで100g入です

ゴボウの種、このサイズで100g(5日分ほど)

さて、ごぼうの種は、民間薬では、乳腺炎、浮腫、扁桃腺炎、蕁麻疹などの化膿性の疾患に効果があるといわれています。(民間薬の実際知識より)当薬局では、乳腺炎の女性に、よく販売しています。

前出の書籍には消炎、排膿、解熱、利尿に1日あたり15~20gと記載されていますが、別の書籍には3~9gという記載もあります:中医臨床のための中薬学。その方それぞれにあった量を服用して頂くのが一番よいかと思います。

ごぼうの種ですが、当薬局でも取り扱っていますので、ご入り用の方はご相談ください。500gの大袋で3000円程度になります。※ 牛蒡子は、近年、値上がり傾向が続いております。価格は一定に抑えていますが、想定外の値上がりの場合、価格変更をお知らせさせて頂きます。ご了承ください。

※ 時折ご相談がありますが、農作業用(園芸用)のごぼうの種は「農薬などについての保証が出来かねますので」煎じて服用しないようにしてください。(園芸用はあくまで園芸用です。

 

★その後どうなったのかな、と追記です。2019/07

牛蒡子には有効成分らしきものが含まれている、ただ普通に煮ても水に溶けない(少しは溶けているみたい)。濃度を濃くして臨床試験をしている(2011年頃から2016年頃まで)。結果はまだ発表されていない。

ゲムシタビン不応膵癌患者を対象としたGBS-01の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験

2相試験まで終わってるので、結果が気になるところです。

膵臓癌と牛蒡子についてこちらのサイトも詳しく書かれていましたので、併せて参考に↓

私自身は、毎日のお茶代わりに牛蒡子とハトムギ茶を混ぜて飲むなら、悪いものでもないし浮腫も取れるし。と思っています。怪しい健康食品よりはよっぽどいいです。

ゴボウの種子:読売新聞の記事引用

 国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)は、漢方薬の解熱剤などに使われるゴボウの種子「牛蒡子(ごぼうし)」に、抗がん剤が効きにくい膵臓(すいぞう)がんの増殖を抑える作用があることを、マウスの実験で突き止めた。
患者を対象に臨床研究を行い、新しい治療法の実現化を目指す。がん細胞のうち、酸素や栄養分が少ない環境で生き残るタイプは、抗がん剤が効きにくく、がん再発の原因になる。江角浩安院長らは、酸素や栄養分が少ない環境で培養したがん細胞に、牛蒡子に含まれるアルクチゲニンを加えると、がん細胞が激減することを発見。膵臓がんのマウスは通常、生後55日ですべて死ぬが、牛蒡子を1回50~100マイクロ・グラムずつ週5回投与すると、生後100日を過ぎても半数が生き残った。 江角院長は「膵臓がんの患者にも効果があるか、早く検証したい」と話している。
[読売新聞 2010年04月25日]http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100425-OYT1T00022.htm

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この記事を書いた人

福田優基のアバター 福田優基 薬剤師/国際中医師

ゆうき先生:漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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