正常な月経/生理周期とは?

働く女性の17.1%、25歳未満では26.2%が月経不順

『私の月経っておかしいのかしら?』と思っても、他の人と比較は出来ず、そういった話題になることは余りありませんよね。

あるレポートでは、なんと17.1%の働く女性が月経不順を訴えているとの結果があります。

また、この調査では、25歳未満では26.2%(4人に1人も)、25?30歳未満では21.5%の月経不順が起こっていると記載されています。(女性労働協会資料より)

この数字はかなり大きい数字です。しかし、その中でなんと25歳未満では55.9%が「特に何もしなかった」と答えています。

 

月経がスムーズではないと言うことは、つまりホルモンバランスや各臓器、生殖器が弱っている可能性もあります。

月経痛(生理痛)が酷くなるかもしれませんし、将来的に婦人病(子宮内膜症など)が起こる可能性もあります。

 

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正常な生理とは?

日本産科婦人科学会にて正常な月経周期の定義がされています。

 

  基準値 
 月経周期日数 25~38日の間にあり、その変動は6日以内 
 ○頻発月経 月経周期が短縮し、24日以内で来た月経 
 ○稀発月経 月経周期が延長し、39日以上で来た月経 
 ○不正周期 上記の範囲に当てはまらない月経 
 月経  一般に、月経血量は20g~140g 平均50~60g
 月経継続日数 3~7日の範囲 
 ○短い長い 過短月経、過長月経と呼ばれる。 
 ○多い少ない 過多月経、過少月経と呼ばれる。 

 

これらはあくまで基準で、より安定した、より良い体作りが重要です。月経周期はだいたい28日周期で、毎月安定していることが理想です。

これら以外にも、月経困難症(生理痛など)や月経前症候群(PMS)は無いのがよいですし、高温期がしっかりとしているか、等も重要です。基準値を超えていなくても、症状が出る手前(未病)の可能性もあります。

 

月経困難症:
月経に随伴して起こる病的症状(下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、吐き気、頭痛、疲労、脱力感、食欲不振、いらいら、下痢、憂うつなど) 
月経前症候群:
月経前、3?10日の黄体期の間続く、精神的あるいは身体的症状で、月経発来と共に減退ないし消失するものをいう

 

 参照引用:日本産婦人科学会、産婦人科用語集  医学書院、不妊治療ガイダンス3版  女性労働協会、働く女性の健康に関する実態調査

 

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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