4月8日の花祭り。お釈迦様の誕生日です。花祭りでは、甘茶の煎じ液を仏像にかけたり、飲用する風習があります。
甘茶の飲み方
これが甘茶です。揉んで発酵させるお茶なので烏龍茶のような感じです。
急須でアマチャを飲む場合
ひとつまみ(0.5~2g)を急須に入れて、熱いお湯を入れます。しばらく蒸らしてから(1~5分)、服用してください。アマチャの量が多くなると苦くなります。「甘茶を入れたら苦いですね」という問い合わせがありますが、入れる量が多いからです(^-^;;;;
まず少量をお試し頂きまして、お好みにあわせて急須に入れる量などを増やしてください。
アマチャをヤカンなどで煎じる場合
熱湯に1リットルあたり2~5gの甘茶をヤカンに入れ、軽く再度沸騰させます。(5~20分煮ると良いと書かれた書物もありました)お好みにあわせて煎じてください。
まず試しに少量から始めて、好みに合わせてヤカンに入れる量を調整してください。
甘茶とは?
甘茶は、アジサイと同じユキノシタ科の植物です。アジサイと同じような花を咲かせる植物です。生の葉からは甘みを感じることはありませんが、お茶として発酵させることで甘みが出てきます。
発酵することで、甘み成分の「フィロズルチン配糖体」の糖が外れることによります。この甘み成分はショ糖ではないため、血糖値を上げることがありません。
※同じユキノシタ科でも、アジサイは有毒です。野山で採取して服用しないようにしましょう。
アジサイで起こるこのような食中毒は、何か有毒成分が含まれているためだと考えられています。一説には、青酸配糖体によるものだと考えられていました。決め手になる動物実験がなく、またアジサイに含まれる量がいくぶん少ないため、本当かどうか疑わしいところですけれども、青酸配糖体が含まれていることは確かです。実際に、ハイドラシアノシドと呼ばれるいくつかの青酸配糖体が、アジサイから単離されています[2]。
アジサイには毒がある – 化学者のつぶやき -Chem-Station-