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習慣性流産(不育症)での漢方。婦宝当帰膠、双料参茸丸などを服用して10週の壁を突破しました

せっかく妊娠したのに・・・流産はとても悲しいことです。ただ、そういった流産は、6人に1人は経験するほど、比較的多い状況です。10週や12週以内に起こることが多く、20代よりも30代以降には4人に1人は経験しています。

原因は、子宮の奇形や感染症、遺伝子的原因など色々な事が考えられますが、ただ、店頭でお聞きしていると、結局は明確な原因が無く「原因不明」と言われることが多いようです。

その中で、まず検査で原因が判明するのが、抗リン脂質抗体症候群です。(血液検査で判ります)抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid antibody syndrome;APS)の場合は、

  1. 血栓症や反復流産などがあり、
  2. 病院の検査で抗体が発見された

場合、診断されます。

APSの場合は、血が不必要な場所で固まらないように、低用量アスピリンやヘパリンを妊娠中、通して服用することになります。ステロイド剤が使われる場合は、胎盤移行が比較的低いプレドニゾロンが使われます。ただ、抗体価がよほど高い場合、ステロイドを使うような症状を持つ場合以外は、ステロイドはあまり使用されません。参考:不妊予防のためのマニュアル NPO法人日本不妊予防協会 P109

ただ、APSが多いか、といえばそうでもなく。抗体が無くても「ひとまず低用量アスピリンが処方されている」という状況も見受けられます。

目次

漢方での不育症体質改善

昔もまた不育症は悩みであったようで。漢方でも処方や対策が検討されてきました。漢方では、胎児をお腹の中でしっかりと育てるためには、「腎」と「脾」の能力が不可欠と考えられています。「腎」は妊娠を維持し、「脾」は食べ物を消化吸収して、胎児を補う気血を生み出します。脾と腎の機能を高め、体質改善をする処方として、羅頌平教授らが考えたのが、滋腎育胎丸です。

腎の機能を高める処方として、莵絲子などの生薬が含まれていますが、日本では代替として「イスクラ双料参茸丸」などを加減して、お勧めしています。ただ、双料参茸丸・・・。今、中国でも値上がりの激しい天然の冬虫夏草を使っています。

効果は良いのですが、お値段が高い処方です。10週まではしっかりと服用して、その後は半量にして他の処方を増やすなど。お財布に優しいように加減して使っています。

習慣性流産から第一子を授かった症例

習慣性流産(3回の初期流産経験有り)で、40歳の女性。今年で、最後・・・という思いで不妊症の専門病院に通っていましたが、なかなか授からず。2012年にご相談をいただきました。

初診:病院での治療を繰り返したため、眠りが浅い、ふらつく、火照りなどの体調などが優れません。まず、体が元気でないと、授かるものも授かりにくくなります。

婦宝当帰膠・瀉火補腎丸・桂枝茯苓丸など

火照りなどが楽になり、よく眠れるようになりました。

第二診:

婦宝当帰膠・中薬杞菊地黄丸・桂枝茯苓丸など

数ヶ月処方を変えつつ、服用していただきましたところ。生理予定日を過ぎて数日。「妊娠反応がありました!」と、連絡がありました。ただ「流産するのでは?!」と本人もパニック。ちょっと落ち着いてもらって、まず病院に行ってもらいました。

病院では「抗体反応は無いため特に処方をする必要がない」とのことで漢方薬だけで処方を考えようと。先ほどの例のように、腎と脾を中心に検討しました。

婦宝当帰膠・双料参茸丸・あと2~3の処方

で服用していただきます。1ヶ月目、2ヶ月目までかなりドキドキしました。初期流産は、だいたい10週あたりが壁になりますが、それを越えてホッとして。お母様にやっと報告できた、とのことでした。

今では、かなりお腹も大きく見えるようになってきました。(時々、お電話いただきます。)このまま無事に誕生してくれることを、願っています。2013/11追記:「お久しぶりです、無事出産しました!」とのお電話をいただきました。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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