小学校の薬物乱用防止教室でいい質問がありました

小学校で薬物乱用防止教室を行ないました。1年に1回行なっているプログラムで、小学6年生対象に講演します。中学校で喫煙やら薬物などに手を出さないように、とのプログラムです。喫煙・薬物に手を出す人が、一人でも少なくなりますように、と頑張っています。

 さて、今回は先生方の希望でタバコの害を中心に、大麻・覚醒剤・シンナーなどの薬物防止を啓蒙しました。法律的な問題から、なぜ未成年はたばこを吸ってはいけないのか、ということについてスライドを作って、さらにたばこを吸うことで起きるCOPDや肺がん、Youtubeの禁煙コンテストの動画を組み込みました。Youtube便利ですね!

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 で、質問コーナーを作ったのですが、いつも思うのですが、児童からいい質問があります。 

「汚くなった肺は戻りますか?」

残念ながら、戻りません。落ちていく肺機能の維持はできますが、元に戻すことは難しいです。 

「たばこを止めるにはどうしたらいいですか?」

本人の意志か、家族の意志によるものかで違います。ただ、病院の禁煙プログラムに参加する方がいいと思います。(固い意志があれば、自発的に薬局のパッチ剤で禁煙できるので・・・たぶん、禁煙と断念を繰り返しているのかも) 

「大人は、どうしてタバコが悪いと思っているのに、売っているのですか?」

えー、全くその通りです。不思議ですね(^-^;;;将来、喫煙者が少なくなれば、タバコも販売されなくなります。 子供たちの素朴な疑問は、結構いいなぁ・・・と思いつつ答えていました。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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