五行草とスベリヒユ

暑い日が続きます。

当店も表で園芸(といっても小さいです)をしていますが、この時期はすぐに水が乾いてしまうんですよね。

で、最近ではスベリヒユを植えるようにしています。この植物は、可愛い花を咲かせる上に、暑さや乾燥に強く、しんなりしていても回復力も速く、手のかからない植物です(^-^) 

この暑い季節でも、先から10cmぐらいを千切って土に刺すだけで、どんどんと増えていきます。最初は2?3株だったのですが、あっという間に大増殖しました。

 

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スベリヒユは中国では馬歯莧(マーツシェン)、五行草、学名をPortulaca oleraceaといいます。園芸用にポーチュラカとして品種改良したハナスベリヒユ(花が大きい)が販売されていたりします。当店で咲いているのはハナスベリヒユで、スベリヒユはこちらのサイトのような小振りの花が咲きます。

スベリヒユ(滑莧[1], Portulaca oleracea)は、スベリヒユ科の草本。世界の熱帯から温帯にかけて幅広く分布する多年性植物である。 茎は赤紫色を帯び地を這って分枝、葉は長円形の肉質で互生する。 夏期、枝先に黄色の小さな花を咲かせる。 園芸種に「ポーチュラカ」の別名で知られるハナスベリヒユがある。[wikipedia]

 日本では生命力が強いため雑草扱いをされますが、中国では水洗いした全草を乾燥させて炒め物の具として使われたりします。

また、漢方薬の生薬として、細菌感染の外用や、炎症、感染症などに使うこともあり、黄連解毒湯などとあわせて使われることもあります。

 

 スベリヒユの利用法

 日本の民間療法としては、毒虫の痒みと利尿に使われることがあります。

毒虫の痒みに:毒虫に刺され、痛い、痒いというときに、葉を揉んで汁をつけると確かに効く。...

利尿:乾燥した全草5?10gを400ccの水で1/2に煎じて1日3回服用する

    薬用カラー図鑑、井沢一男著

身体を冷やす性質があるため、胃腸の弱い方は大量に摂らない方がよいでしょう。

可愛い植物なのですが、意外な使われ方があるものですね。

 

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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