[st-kaiwa5]先生!当帰芍薬散で耳鳴りは治るんですね?!!飲みたいです!![/st-kaiwa5]
[st-kaiwa1 r]はい?!!当帰芍薬散ですか?!![/st-kaiwa1]
電話を頂きまして、びっくりしました。
更年期・浮腫・立ちくらみで、当帰芍薬散を試して見たいという相談はありましたが「耳鳴りで当帰芍薬散」とは珍しい。
・・・漢方業界の先生で「耳鳴りに当帰芍薬散をまず処方しています!」という方は少数派だと思いますが、確かに効能効果には記載されていますので間違いではないです。
当帰芍薬散の効能効果:体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り[一般用医薬品・ツムラ当帰芍薬散料エキスの効能効果より引用]
[st-kaiwa1 r]・・・どうしてそのチョイスですか?[/st-kaiwa1]
詳しく聞いてみたところ「今CMで放送されてますよ」とのこと。なるほど(^-^;;;
ネットで調べてみるとCMは「私の漢方薬 当帰芍薬散エキス錠(株式会社日本ヘルスケアアドバイザーズ社)」、生島ヒロシさんが出演されているらしいです。生島ヒロシさんのラジオ大阪の朝の番組、時々聞いています。
当帰芍薬散で耳鳴りがぴたりと止まる?
病院で最初受診をしたときに「慢性の耳鳴りは完全に治すのは難しい症状ですよ」と言われ、メチコバール(ビタミンB群)やアデホスコーワ、ストミンAなどを処方されますが効果を実感できるか、、、。正直「ぴたっと止まる」のは難しいです。なぜなら古くなったラジオがノイズを拾うように、耳鳴りは自然に起こる現象だからです。
漢方を試してもぴたっと止まることは、まずありません。といって「・・・ずっとこのまま?!!!」というわけでもありません(^-^;;;;
私の経験では耳鳴りも2種類ありまして、
- 何があっても変わらない耳鳴り
- 何かで大きさや音が変動する耳鳴り
改善できるかなと感じるのは2の場合。疲れたり、ストレスがあったり無理をすると酷くなる耳鳴りです。「何かをやっているときは気にならないが・・・」と言われます。
漢方的な考え方としては、
耳鳴には外因・内因があり、慢性の耳鳴は内因(内側の原因)が多いです。さらに実(肝火上逆)と虚(腎虚・脾胃虚弱etc)に分けその原因を解決するのがよいかと思います。前述の当帰芍薬散は「虚の中の一部を改善する処方」です、、、また当帰芍薬散については解説しますね。
もちろん、こういった処方、続けることでよく眠れるようになった、ふらつきが無くなった、生理不順が一定になってきた、そんな副次的な効果も実感できます。
耳鳴りをピタリと止める、よりも「体を整える」イメージで漢方処方は使って頂けると、満足できます。漢方薬は、体の状態に合わせて処方を変更する必要がありますので、ご相談ください。下記のような記事も書いていますので参考にしてくださいね!
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