決明子(ケツメイシ)を焙じるとハブ茶と呼ばれ

(歌手の)「ケツメイシ」ファンのお客さんとお話ししているときに「名前の由来のケツメイシって便秘のお薬ですよね」と聞かれました。「マニアックな使い方知ってますねぇ・・・(驚)  何で調べたんですか?」とお聞きしたところ、Wikipediaとのこと。wikipediaネタは最近おおいです。

グループ名の由来は、中国で古代より下剤などに使用されている薬草「決明子(けつめいし)」で、薬草の効用になぞらえて「全てを出し尽くす」という意味が込められている(ただしこれは後付の理由であり、当初は薬学の事典の適当なページを開いて真っ先に目に付いた項目を名前にしただけであったという)Wikipedia

ケツメイシはたしかに潤腸通便の作用、刺激性の便秘薬というよりも穏やかに出して上げる、例えば老人性の便秘に使う麻子仁丸などの便秘薬にも含まれる生薬です。ただ、どちらかといえば、目の充血や熱傾向を改善するために用いられることが多く、洗肝明目湯などの処方にも入っています。

決明子(ケツメイシ)

上の写真が決明子(ケツメイシ)です。こちらを焙煎したのがハブ茶で、けっこう色々な市販の清涼飲料水にも含まれています。例えば、アサヒの十六茶にも入っていますので、ぜひ裏のラベルを見てみてください。あっさりとした飲み口で、夏に麦茶と混ぜて服用したりとかします。麦茶・ハブ茶を少し濃くして飲むのは汗をかくこの時期におすすめです。

種子 名称
望公南(ぼうこうなん) ハブ草
決明子(けつめいし)・ハブ茶 エビスグサ

 よく似た名前にハブ草というものがありますが、ハブ草と決明子は少し違います。だいたいハブ茶・決明子とも500gで1200円~2000円ぐらいです。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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