かゆみ止めでかぶれる?
年に1度や2度は、「かゆみ止めでかぶれた」という笑えないような話を聞くことがあります。かゆみを止めるのに、なぜかゆみが出るのか?
「副作用と思わずに、ヌリヌリしていると、だんだんとかゆみの幅が広がって、腕が真っ赤になった」
と悲惨なことになります。これは、かゆみ止めに入っているある成分が、いたずらをしています。*
成分の名前は、「クロタミトン」
成分名は知らなくても、「オイラックス」といえば、あー使ったことがある!!、という方もおられるでしょう。 このお薬に「かぶれ」ることがあるのはほとんど知られていませんが約5%で副作用(感作)があったといわれています。
水虫薬にもかゆみ止め成分が
クロタミトンですが、かゆみ止めのお薬だけでなく、水虫のお薬、虫さされのお薬、色々なお薬に含まれています。特にこれから夏にかけて、水虫に感染する方も増えます。薬をつけて、蒸れた靴を履いて。掻いて。そして言うまでもなく暑い。皮膚が弱りますよね(^_^;
そうすると、通常は起こらないお薬の量でも、かゆみが出たりします。「かぶれ」によって、かゆみが出ると、長引いたりしますので、かゆみが出たら(しかも「かゆみ」が継続するようならば)一度、すべてのお薬を中止する。そして、しっかりと冷やす。→ひどい症状の場合は、皮膚科へ。
石けんを泡立てて、掻かないようにしてしっかり洗う。治ってくるようならば、完全に治るまで放置。
こうして治ってきたら、別のお薬を試しましょう。画像でクロタミトンを含むOTCの一覧を引用しました。新しい薬は、少量だけまずつけてみて、かぶれないのを確認してから使うようにしましょう。 外用薬といえども、薬は薬です。リスクがありますので、ご注意を。
参考:日経DI 2009/06 クロタミトンを含有する主なOTC水虫薬より
※クロタミトン以外にも、添加剤(配合剤)にかぶれることもあります。
※クロタミトンは、軽い灼熱感を与えて、かゆみを止めるとのこと(添付文書記載)
※かゆみは、接触性皮膚炎とも言われる症状です。
※水虫などのお薬は薬局薬店で説明を受けた上でご購入下さい。