３５歳女性、事務職。そろそろ子供を･･･と妊活の相談中の方からこんな質問を聞きました。「病院で人工授精の妊娠率って２０％ぐらいと聞きました。５回すれば授かるんですか？(^-^)」
確かに20%と聞くと、20%×「5回」＝100%と思いがちですが、なかなかどうしてそう簡単ではなく。高校の時に確率統計の授業はありませんでしたか？その時にこんな問題があったと思います。
袋に入れた合計５個（赤玉１個、青玉４個）のビー玉から１個を取り出します。赤い球の確率は何％でしょうか
これは５個のうち１つですから２０％ですね。では、二回目で赤玉が出る確率は？三回目で出る確率は？「五回目までに赤玉が出る確率は？？」こういった計算と同じように不妊症も赤ちゃんが授かるまで繰り返しますから、確率としては同じような計算になります。「●●回までに授かった確率」、これを累積妊娠率と呼びます。下はそれをグラフにしています。
5回目のチャレンジででも、累積した妊娠率は67.2%にしかなりません。ちょっとびっくりですね。実は、妊娠率って実際の「妊娠データ」から逆算して「このくらいだろう」という数値を出しています。それぞれに妊娠の可能性は違うのであくまで可能性だと思って、自分に合った治療法を選択して下さいね。
