生薬– category –
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清心丸が無くなった?代替処方を考えてみた
清心丸は中国で人気の処方で、脳梗塞・脳卒中、麻痺、精神疾患や心疾患(動悸)などに使われています。それを日本流に改変したのが、日本で発売されている清心丸。この清心丸ですが、日本では疲れ・気付け・動悸といった穏やかな作用になっています。 こち... -
生薬用語:生・刻み・丸切りの違い
私、難波のシャツ屋さんで「ヘリンボーン」と言われて「ヘッ?」と聞き返したことがあります。その業界特有の専門用語は難しいです(^-^;;; 同じように、漢方薬局で生薬を注文するときに「どんな状態を注文しておきましょうか?」「小口にしておきますねー... -
熊胆(ユウタン)
採れなくなったり希少になったりして使われなくなった生薬は色々とありますが、そのひとつ熊胆(ユウタン)です。漢方では臓器の不調は同じ臓器で治すという考え方があり、利胆薬(消化器の処方)として使われていました。 ウルソデオキシコール酸の起源は... -
桑螵蛸(そうひょうしょう)
桑螵蛸(そうひょうしょう)。「螵蛸(おおじがふぐり)」とはカマキリの卵鞘(らんしょう)のことです。昔は、秋になると壁や枝に産み付けられていました。この中に無数の卵が入っていまして、瓶に入れて放置していると忘れた頃に無数のカマキリの赤ちゃ... -
犀角(サイカク)
[st-mybox title="" fontawesome="" color="#757575" bordercolor="#ccc" bgcolor="#ffffff" borderwidth="2" borderradius="2" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"] 犀角の取扱や販売はしていませんのでご... -
どくだみ茶の作り方と飲み方.採取の時期は5月です
庭に生える超強力な(生命力の)野草「ドクダミ」。日本ではジュウヤク(十薬)、中国では魚腥草(ぎょせいそう)といわれ解熱や利尿、湿疹、解毒などに使われる生薬です。 十薬:効果、にきび、蓄膿症、急性湿疹、かみそりまけ、耳だれ、靴擦れ、あせもな... -
牛黄と牛黄の製剤、価格相場
「牛黄ありませんか?!」とご来店いただくことがあります。牛黄には、最近では(当薬局での分類で)3種類あります。牛黄をベースとした製品、牛黄が使われている製品、牛黄の純末の3つです。 牛黄をベースとした製品:牛黄の薬効が中心の処方 牛黄が使... -
木鶏丹に使われる生薬:雲芝(うんし)
雲芝はカワラタケとも呼ばれているキノコです。「木鶏丹」に使われる雲芝は長白山山麓の原生林に発生する天然のカワラタケ子実体が使われています。 ※子実体:キノコの上の部分 山に登っているときにキノコを見つけました。木に群生しているんですが、一... -
冬虫夏草には種類があった
5月も末になり暑くなってきました。6月にかけてさらに暑くなるとのこと。そんな日曜日ですが漢方の勉強会が開催されまして朝から出席しました。今回は、港屋漢方堂薬局(東北)の貝津好孝先生、冬虫夏草の講義です。貝津先生は先代の父とも知り合いで、... -
麝香 じゃこう[和漢三才図会]
女性の患者さんとお話しをしていて、麝香(じゃこう)というとすごく「何だろう?」という顔をされますが、ムスクと言えば「あー」と理解してもらえます。シャネルのNo5の香りです。その有名なムスクについてのお話しです。 麝香(じゃこう)の「麝」。こ... -
人参と人参の仲間たち
人参と聞くと、八百屋で売っている赤いニンジンを思い浮かべませんか?このニンジンは、セリ科の植物で、カロチンを多く含みます。このニンジンは江戸後期から明治時代にかけて輸入された、比較的最近の野菜です。 漢方で人参といえば「朝鮮人参」を指しま... -
回虫と蟯虫との違いを簡単に解説(大きな違いだけ)
出てきて驚くのが回虫や蟯虫。長らく人間と共生してきましたが、最近では見聞きすることが少なくなりました。 【びよ~~んと長いのが回虫】 回虫はもっともメジャーな寄生虫です。形はミミズを平べったくしたようで、腸に生息します。毎日卵を産み、卵は... -
決明子(ケツメイシ)を焙じるとハブ茶と呼ばれ
(歌手の)「ケツメイシ」ファンのお客さんとお話ししているときに「名前の由来のケツメイシって便秘のお薬ですよね」と聞かれました。「マニアックな使い方知ってますねぇ・・・(驚) 何で調べたんですか?」とお聞きしたところ、Wikipediaとのこと。wi... -
海馬(タツノオトシゴ)
生薬のタナを眺めていたら海馬を見つけました。サイズ的には15cmぐらいの大きな海馬です。海馬ですが、大海馬と小海馬があります。種類が違うのかな?と思っていたら、大きいのを大海馬、7mm以下の小さいのを小海馬という、なんだか軽い分け方でした。海馬... -
紅花(ベニバナ)
漢方薬の成分、生薬として使われている紅花(こうか)です。近くの花屋さんで売っていたので、飾ってみました。紅花になるのは花(花びら)の部分で、これを乾燥させて用います。 生薬として、血行循環を改善したり、気の流れを改善したり。女性の月経不順...