呉茱萸湯/痛い偏頭痛を治す漢方

冷えが強くなる11月頃から偏頭痛のご相談が増えてきます。

偏頭痛といえば、

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偏頭痛の症例

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40代女性:偏頭痛でのご相談。やや線の細いイメージ。通年の冷え性あり。毎年1月下旬頃に頭痛が出てくるが、今年は寒かったためか頭痛がでてきた。頭痛があると吐き気、口から唾がわき出てくる。じんじんと痛い。市販の鎮痛剤で治らず来店とのこと。

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頭痛。辛いですよね。朝からズンズンと痛むと何もする気が起きません。偏頭痛には色々と原因がありますが、冷えから起る頭痛の場合試してほしい「呉茱萸湯」という処方があります。寒いと出てくる偏頭痛、時には吐き気や生唾を伴う耐え難い頭痛なら試す価値があります。

お風呂に入ると頭痛が和らぎませんか?ゆっくりと半身浴をしてみて、痛みが和らぐようならば呉茱萸湯です。また、このタイプの方に店頭でお話しすると半数以上は「指先が冷たい」「夏でも手足が寒い」「太もものあたりも冷える」など「冷え性」を自覚しています。このあたりを改善するのも大切かなと思います。(こちらから冷え性の漢方について検索できます)

呉茱萸湯とは?

呉茱萸湯は頭痛だけでなく胃の症状にも使うことがあります。冷えから来る胃の虚弱、吐き気なども治ります。いい処方です。呉茱萸湯の効能効果を見てみると、メーカー毎に様々で

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  • 手足の冷えやすい中等度以下の体力のものの次の諸症:習慣性偏頭痛、習慣性頭痛、嘔吐、脚気衝心(ツムラ)
  • 頭痛を伴った冷え症で、胃部圧重感があり、悪心または嘔吐するもの:吃逆、片頭痛、発作性頭痛、嘔吐症(小太郎)
  • みぞおちが膨満して手足が冷えるものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ、しゃっくり(太虎精堂)

※吃逆=しゃっくり 脚気衝心=脚気に伴う心臓機能の不全

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手足の冷えが首筋から頭に掛けて昇っていく感じがする

 

その他の漢方処方

 

五苓散

頭痛に口渇、小便が余り出ない

参照の水の通りが悪い

半夏白朮天麻湯

激しい頭痛で眩暈がする

注意

脳血管の病気、髄膜炎

脾虚痰湿→痰濁が溜まったため昇降失調を起こす→清陽が上がらない/濁飲が降りない→気の詰まり→トラブル

 

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この記事を書いた人

福田優基のアバター 福田優基 薬剤師/国際中医師

ゆうき先生:漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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