星火亀鹿仙(せいかきろくせん)は、亀鹿二仙膏(亀鹿二仙膠)に似た処方です。色々使い道のある処方で、お勧めしていて効果も良かったのでご紹介を。説明が難しい処方なので、想像しながら読んでみてください。
亀鹿仙の特徴
[st-mybox title=”亀鹿仙の成分” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
鹿角・亀甲・鳖甲・西洋人参・枸杞子・山茱萸・山楂子・大棗
[/st-mybox]
亀鹿仙のポイントは、鹿角・亀・スッポンと言った動物生薬を含むこと。服用しての反応が早い処方です。
コンセプト
星火亀鹿仙は亀鹿二仙膏に似ていますが「不妊の方に/日本の弱い胃腸の方に」という当初のコンセプトで考えられたため、ちょっと違う特徴があります。
- 処方の人参が西洋人参に変更されている
これは「虚熱がある人」の改善がコンセプトだったため - 亀板だけでなく鳖甲を併せて使っている
漢方では対薬といいます。方向性の同じ生薬を重複させることで、効果アップ - 山楂子・大棗・山茱萸を含み、弱い日本人の胃腸に配慮
日本人は胃腸が弱いらしいです・・・。亀板・鳖甲など動物生薬だけを使うと胃もたれが酷い場合もあります。胃腸の弱い方に今服用してもらっていますが、気にせず服用できています。
亀鹿仙の応用
基本の処方に合わせる形で、下記のような症例に使っています。
例えば
- 更年期などでの火照りやのぼせが強い
- 体が強張り、肩や腰など筋が張る
- 体の元気が足りず、すぐに微熱が出てくる
不妊相談の時は、
- 基礎体温が全体的に高め、体が火照りやすい。
- 不妊治療中で卵の育ちが悪い、反応性が悪い
- ホルモン剤を長期使用しているためのぼせや火照りが出ている
- 子宮筋腫や内膜症などでしこりや塊が出来やすい
- オリモノが少ない、性交時の疼痛がある
※亀鹿仙単体では使いません。メインの処方をしっかりとご相談ください。
星火亀鹿仙に含まれる処方生薬
星火亀鹿仙には「鹿角・亀板・鳖甲・西洋人参・枸杞子・山茱萸・山楂子・大棗」が含まれています。その中でもこの処方のキモがクサガメの甲羅を煮たエキス亀板。亀は大陸では結構使われていますよ。台湾に亀ゼリーというのが存在し、暑い夏にはゼンザイやアンミツのように食べられています。メジャーな処方生薬です。
50代以上の方は縁日で亀釣りしたことがあると思います。今ではまれにしか見ませんけど、昔は縁日では必ず見ました。
最近「亀釣り」はあまり見ませんよね。動物愛護団体のため・・・?と漠然と思っていたのですが、そうではなく「クサガメはワシントン条約附属書IIIの対象に」「ミドリガメは外来種として駆除の対象」になっていたようです。
ご安心ください。この製品に使われているクサガメは中国の湖北省で養殖され原産地の許可など法に適合したものを使っているとのことです。虚熱を取るために鳖甲を取り入れていること、胃もたれなどをなくすために補脾・消導の生薬をしっかりと入れています。服用して胃もたれを起こす方をまだ見ておりません(^-^;;;
星火亀鹿仙の飲み方
星火亀鹿仙はエキスをそのままパッケージングした処方です。飲み方については別のページに記載しました。
[st-card id=4332 label=”” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
上にも書きました。滋陰しすぎると脾胃が弱ることが多いですが(特に日本は湿が貯まりやすい気候)、そういった日本特有の性質にあわせて山楂子などの消導薬が配合されています。このためか、胃腸が重くなる~という連絡は無いのですが。脾胃の状況によっては晶三仙や山楂子末を加えるようにしています。脾胃は大切です(という話はまた次の機会に)。
星火亀鹿仙のイメージ
私ですが、勉強会の帰りに大阪難波の赤提灯(居酒屋)に寄ることがあります。古びた居酒屋さんですが、カウンターにあるおでんの横で、昔ながらのチロリ[ブログの真ん中あたりに写真が]で湯煎をして。日本酒を温めてくれます。
日本酒はヤケドするほど熱くもなく、といって冷たくもなくそんな「適温」がとても美味しい。このあたり女将のテクニック。人体もそうです。適度が一番いい。けど、色々な事で偏りが生じます。更年期なんて典型的な偏りの一例です(更年期と漢方)。
日本酒のはなしに戻って。じゃぁ、湯煎のお湯が少なかったら?!きっと適温にするのは難しい。気を抜いたらカンカンに熱くなるかも。逆にヒンヤリ冷たいお酒になるかも。うまく湯煎をするにはある程度の湯量が必要です。昔の人はこの湯量を「陰」とか「津液」とかそんな言葉で表わしました。湯煎の湯量を増やす処方が星火亀鹿仙です。
なんとなく伝わりましたでしょうか(^-^;;;;
詳しくは腎陰を補う「補腎陰」の処方なのですが、腎陰ってなんやねん!って思ったときはこちらをご覧ください↓↓↓
[st-card id=7619 label=”” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
亀鹿仙のメモ
商品名 | 星火亀鹿仙(せいかきろくせん) |
---|---|
ジャンル | 健康食品 |
内容量 | 60袋 1回7.5g 液量として約5ml |
商品単価 | 17500円(税抜き) |
内容成分 | 鹿角・亀甲・鳖甲・西洋人参・枸杞子・山茱萸・山楂子・大棗 |
販売元 | イスクラ産業株式会社 |
摂取方法など | 1日1~3回 1回1袋を目安にお召し上がり下さい |
この商品は店頭のみの販売になります