嬉しくなってひとまず報告のレポートです。
嬉しいお電話を頂きました
ある日のこと、患者さんからお電話で、
「すっごくよくなりました、ほんとに処方を変えただけで良くなるんですね」
と、嬉しいお電話を頂きました。
『ありがとうございます、そうして喜んでもらえるとこちらも嬉しいです』
「じゃぁ、これで完治ですね?」
『いえ、まだまだです。10年も困っていた症状が、1ヶ月も経たないうちに治ると思いますか?
根性入れて、続けてくださいね・・・ (;´Д`) 』
・・・
仕事もしている、介護もしている女性の悩み
この方は、40代の女性で、お義父様の介護をしているんですね。
仕事もしている、介護もしている、
ストレスは溜まって、疲れも溜まって、
夕方になったら寝てしまう、体力が全然無い。
食事も美味しくない。食べられない。
家族からは「入院しようか?」と言われる始末。。
で、ご相談を頂きました。
色々と、お話を伺っていましたが、
病院で、デパスを飲んでいる、
ちょっと飲まないと眠れない、
高血圧だ、高脂血症だ、
漢方薬も詳しいので、
「あれっ?よくご存じですね~」
と、お話を聞いていたら、やっぱり漢方を処方さているようです。
どこかの漢方外来ですが、
六君子湯や建中湯類を組み合わせて処方していたようで、
ただ、
「数ヶ月飲んでるけど全く変らない・・・
いや、食べるとお腹がいっぱいになるからいいかも」
とか話されていました。
他にも色々と症状をお聞きして悩んだのですが、
ひとまず今回は、六君子湯などを一時中止して、
こちらの処方を試してください、
と、清心と●●●、●●●の処方をお渡ししました。
で、1週間後。
お電話があって、これが最初に書いた喜びのお電話です。
どんな処方をお勧めしたのでしょう?
たとえば、雨樋が詰まっていたら、
まず雨樋のつまりを取り除き、流れを良くしてあげます。
同じように、
この方の場合は、いくら補っていても良くならない。
なぜなら、補うための「樋」が詰まっていたから。
「流れを良くする」、漢方の世界では理気剤と呼びます。
気の流れを整える生薬で、たとえば陳皮、紫蘇、薄荷など。
匂ってみて、すーっとする生薬が、気の流れを良くする生薬
です。
まずは掃除をして、流れを良くすることが大切で、
その上で、補う漢方薬などを検討していく症例です。
こういった処方は、地道ですし、遠回りのように思われますし、
時間もかかりますが、、、今回は、短時間で劇的に改善した一例でした。