口腔扁平苔癬と漢方薬

口腔扁平苔癬こうくうへんぺいたいせんと歯科にて診断され、治療中だがなかなか治らない、という相談がありました。

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男性で50代後半、体力的にも問題ない、食欲はアリ。お酒をよく飲む(大瓶2本)。肩こりなどはひどい、痛風を持っている、アレルギー検査では問題なかった。便通は軟便、臭い。

主訴:口の右と、舌の側部に何か白いものが出来ている。触ると痛い。口腔外科に通ったところ、扁平苔癬と診断された。辛いものを食べると痛いし、大きな口を開けても痛い。なかなか治らない(1~2年経過中) etc

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口腔扁平苔癬は、慢性の症状で、中高年の女性に多く、男性の場合にも起こります。原因も、金属アレルギーや、接触、ウイルス、服用薬など色々な説がありますが、はっきりとしたことは解りません。

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患者さんも最初は、「普通の口内炎でいつかは治る」と放置するのですが、1ヶ月、2ヶ月となかなか治らず、病院を受診して扁平苔癬と告げられて、病院を色々と回る、というパターンが多いようです。

目次

漢方と治療

漢方としては、症状もですが、体質に応じて検討します。「口腔」は五行説で脾胃に関係します。

脾胃の熱を取るような漢方薬、上記の症例の場合は、茵蔯蒿湯合五苓散加黄芩末にして+●●という処方を加えつつ様子を見ました。

1ヶ月後に、来店されまして、ピリピリとしていたのが、楽になったと。少し処方を変えて、また2ヶ月。良くなっているが、体調が悪くなるとまた悪化するとのことで、処方ももう少し変更しながら約半年で、休止しました。

再発することもありますので、現在では、症状の悪いときのみ服用してもらっています。

上記症例では、うまく症状が治まりました。ただ、痛みが半減して、あとは治ったり再発したり、を繰り返す方もおられます。状況によっては改善しない場合もある難しい症状です。ご相談ください。

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この記事を書いた人

福田優基のアバター 福田優基 薬剤師/国際中医師

ゆうき先生:漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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