夏には手足口病が流行します、ご注意ください。手足口病は、小児がクローズアップされますが、それに隠れて、大人にも感染します。
乳幼児を中心に例年、夏季に流行する手足口病の患者報告数が西日本を中心に急増している。国立感染症研究所感染症情報センターのまとめ(速報値)によると、6月13-19日の週の小児科定点医療機関(全国約3000か所)当たりの患者報告数は2.60で、前週の1.68から0.92ポイント増加。過去10年間の同時期で最も多かった2001年の1.89を上回っており、同センターでは、「夏季の流行のピークに向かって、患者報告数がさらに増加していく可能性が高い」と注意を呼び掛けている。2011年記事より CBニュース
手洗い、うがいには気をつけてはいたのですが、幼稚園に通っている子どもが感染したようで、つられて私も感染してしまいました。その時のレポートです。
手足口病とは?
ウイルス性疾患の一種。手足に水疱や口(口の周りの発疹のようなもの、口腔内に口内炎のような症状、喉が腫れる)に症状が起きる。通常は1週間程度で治る。クシャミや咳などによる飛沫感染が多いので、予防方法として、うがいや手洗いが推奨される。
大人の手足口病はネットに症例はあまりないようで、その記録と、漢方的な対策をメモしております。参考にしてください。
※ 手足口病は、通常は「夏風邪」と同じで、普通通り過ごせば、自然に治る病気です。ただ、ごくまれに髄膜炎などを起こす事がありますので、子どもがぐったりしている事があれば、病院を受診しましょう。
↑3日目の写真。念のために撮っていた写真。
その後ぴりぴりしていたが、外観は変化無し。
↑ 4日目写真。強い痒みあり。右手人差し指。
↑6日目の写真。
赤黒くカタが残っています。赤黒い部分の皮膚の状態は堅くなります。(親指の部分)
手足口病、病状の経過
子ども(3歳)をA 私(30代)をBとして、色を変えて見やすくしています。処方は、自身で服用した処方のメモなどです。
0日目:
A:微熱(37.0)が続く。かなり不機嫌。この時点では夏風邪を疑う。
B:特に問題なし。(夜半に、泣いて咳き込むのをあやしていたときに飛沫感染か)
1日目:
A:小児科で受診、夏風邪との診断。ただ、食欲がない。喉が腫れている。かなり体がだるいようで、泣いたり咳き込んだりが続く。
B:身体の節々のだるさ、発熱(37.2)、悪寒(震えるような寒さ)、汗は出ない。風邪かなと判断。
麻黄湯、麻黄附子細辛湯
2日目:
A:手首の発疹を見つけて手足口病を疑う。発熱は38.5から40.0へ。食欲は無い。
B:体のだるさが続く、足に筋肉痛のような痛み、発熱 39.5から40.0を行ったり来たり。強い頭痛。汗が大量に出る。補水をしつつ、休養。
アセトアミノフェン錠で解熱できず。牛黄清心丸で頭痛が治まる。
※一般的に手足口病は高熱にならないという記載が多いですが、当方では39.5~40度を超える発熱でした。
3日目:
A:発熱は治まる。発熱は午前中は37.5、午後からは37.0程度へ。ただ、食欲はない。小児科で受診、手足口病と診断。喉がかなり腫れているとの事。口内炎はできていないようだ。手首の発疹以外、発疹は見られない。(手足口病は、感染症法での5類の小児科定点把握疾患です)
B:左手人差し指、第1関節横に発疹あり。手足口病を疑う。体のだるさあり。寒がる時期と暑い時期が繰り返し訪れる。汗が大量に出る。補水をしつつ休養。発熱は、午前38.5、午後37.5へ。
柴胡桂枝湯、牛黄清心丸
4日目:
A:発熱は治まる。36.5~36.7の平熱へ。おしりのあたりに発疹を見つける。手の発疹が増える。
B:発熱は治まる。36.4の平熱へ。汗の状態も正常に。
発疹は、左右人差し指側部など側部に多発。側部は痒みが強い。(押さえると痛がゆい)手のひらは、ひらよりも指のあたり。手の甲は少々の発疹はあり、痒みはなし。
足は、親指の外側側部や親指の腹、小指の側部、かかとの側部など。指の指の間にも。痒みが強く、触ると心地よい。痛みはない。冷やすと心地よいので冷やす。
涼解楽、勝湿顆粒、板藍根
5日目:
A:平熱。発疹はできていたところは枯れて、他少し発生する程度。
B:平熱。発疹の発生は収まってきたが、既存の左右人差し指側部の痒みがさらに強くなる。知り合いのDrに相談。抗ヒスタミン剤を内服することに。枯れてきた場所は、痒みは減っているが、押さえると痛い。
足が発熱し、腫れてきているので、水で冷やす。足の痒みは強く我慢できないほど。
顔の左頬からあごにかけて発疹。こちらは痒みがない。
※ありがたい事に、口腔内にはできていないので、食事は十分取れました。手足の症状も、痒みは強いのですが、発疹はまばらで、劇症化しなかったようです。
※「夜半に急に痒くなってきた!」という場合は、市販品のウナコーワやムヒアルファなどの塗り薬でも楽になります。ただ根本治療ではなく、痒みへの対処療法です。また、掻き崩してしまった場所には塗らない事。広範囲の場合は、受診した方が良いでしょう。塗り薬は、購入店でご相談ください。
涼解楽、黄連解毒湯、板藍根、抗ヒスタミン剤
6日目:
A:平熱
B:平熱。一夜明けて、痒みは全くなくなる。足は押さえると痛いため歩くことが困難。手の発疹は赤黒く変化。顔の発疹は変わらず。
涼解楽、黄連解毒湯、板藍根
8日目:
A:平熱。赤く残っていたカタも、蚊に刺された程度に。
B:平熱。7日目で痛みはなくなる。皮膚の硬さは残る。カタも徐々に薄くなっていて、たシミ程度の色合いになっている。
板藍根
手足口病の後日感想:
子どもには板藍茶だけを継続して服用させました。痒みなども無いようで、あっさりと治ったのですが、、、。大人が感染すると、重症化しやすいのでしょうか・・・。
この後に手の爪が割れてしまいます(痛くはないのですが、ペロンペロンして悲惨です)。
2017.7追記
芸能人がかかったときの話をTVでしていました、「痒みではなくて痛み」が出たという話やら、爪がむけたりやら。子供を抱っこしないわけにもいかず、やっぱり感染すると辛いようです。・・・パパさんママさん、頑張りましょう!
大人がかかることもある。38歳のときに発症したお笑いタレントの品川祐は「まともに歩けない。ペットボトルのふたが開けられないほど痛かったです。マジでしゃれにならなかった。当時1歳の娘が感染し、ダッコしたためにうつったらしい」と話す。
本上まなみ(俳優)「2年前に当時小学3年の娘がかかり、家族にうつりました。夫がひどくて、足の爪がはがれました」(Jcastテレビウオッチより)
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