6月になり、暑くなると、多汗のご相談が多くなります。
多汗症(もしくは他の人と比べて汗が多いと感じる症状)は、密かに悩まれている方が多いです。例えば、こんな↓↓↓ご相談がありました。
- 脇汗が酷くて、シャツがべったりと張り付くのが嫌。
- 手の汗が酷くて、営業をしていても名刺交換が出来ない。
- ノートを書いていると、水性ペンの字がにじむ。
- 首筋だけ玉のような汗が流れてきて辛い。
- フローリングを歩くと足形が付くほどべっとりとする。
- 手の汗で滑って、楽器を落としそうになる。(緊張すると更に悪化する)
全身の汗が軽減した例
一昨年ぐらい前の話です。全身の汗が酷かった女性の例です。
- 更年期に近く、緊張すると汗が酷い。
- 緊張しなくても汗がにじみ出るように出てくる。
- 昔から風邪を引きやすく、疲れやすい。
- 風邪を引くと、治るまで長くかかる。
汗も大変そうでしたが、疲れやすい、風邪を引きやすいということも改善したいとのお話でした。こういった場合、更年期もそうですし、漢方での気虚という、からだのバッテリー残量がない症状も一緒に検討していきます。この方の場合は、ご相談した上で、桂枝加黄耆湯加減+αの処方で半年程度服用して頂きました。
完全に汗は治っていないけれども、今年は夏が楽になった、と喜ばれていました。
脇汗が改善した例
これも一昨年の話ですが、脇汗がひどく、 服がびしょびしょになるという相談がありました。屋外の現場の仕事をしているらしく、夏がとても憂鬱とのこと。日中に仕事をすると、背中の汗もですが、脇の汗が特に流れてくるらしいです。
制汗のデオドラントなどを塗っても、明礬を塗ってもほとんど変化がないので、塩化アルミニウム・ベンザルコニウムを試してみたいという相談でした。
この方も疲れやすい体質と、汗をかいた後にはぐったりと疲れてしまうとのことだったので、体を元気にする漢方薬と塩化アルミニウムベンザルコニウムを試してもらいました。
塗布をし始めて2~3日目で、塗布部分が少し痒みがある、との電話がありました。対処法をお話しして、1週間。次は「汗が少なくなった」、という喜びの電話が。脇にほとんど汗をかかなくなったらしく、とても喜ばれていました。(その代わり、背中の汗はちょっと多くなったらしいですが、、、)
※ 漢方薬は体質により服用する処方が違います。ご相談の上、服用してください。