皮膚科でもらうステロイドって、ドーピング検査で引っかかりますか?

アトピーの患者さんと雑談しているときに、「皮膚科でもらうステロイドって、ドーピング検査で引っかかりますか?」という質問が。面白い質問だったので、色々と調べてみました(^-^)

 薬剤師さんや医療関係者が、ステロイド、というとき、副腎皮質ホルモンの糖質コルチコイドなど、炎症を止める薬を差します。このステロイドは、虫さされ(かゆみ止め)等にも入っていますし、アトピーの時に使うお薬、内服薬にも幅広く使われています。 

ニュースなどで、ドーピング問題に触れるとき、こちらの場合は、性腺ホルモンのテストステロンなどを差します。男性ホルモンとよく言われるもので、筋肉を発達させる役割があります。このステロイドは一般薬でいえば、数は少ないですが、オットピンなどにも含まれています。 同じステロイドという総称ですが、働きは全く違います。皮膚科でもらうステロイド薬は、使ってもドーピングになりませんので、ご安心ください(^-^)

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糖質コルチコイド

糖質コルチコイドは副腎皮質において生成されるステロイドホルモン。主な作用に抗炎症作用、免疫抑制作用、代謝作用、中枢作用がある。

蛋白同化薬

テストステロンはステロイド骨格を持つ性ホルモンで、主に精巣で作られる。男性化作用及び蛋白同化作用(筋肉の発達)を示す。

2010年あたりから、スポーツファーマシスト(薬剤師でドーピング問題などに詳しい専門家)制度ができました。詳しくは、スポーツファーマシストに必ず確認してから使うようにしてください

参考:pharatribute vol2 no9 september 2010

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この記事を書いた人

福田優基のアバター 福田優基 薬剤師/国際中医師

ゆうき先生:漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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