ドクダミと尋常性乾癬

「ドクダミの使い方の問い合わせが多いなー」、と、電話を受けたときに聞いてみたところ、テレビの”魔女たちの22時”という番組で取り上げられたらしいですね。 “魔女たちの22時”のHPを見たところ、 ↓のような記載が、、、。

ドクダミ

ようやく自分を取り戻した魔女は母の支えもあり、改めて治療に専念することに。ある日おばあちゃんの家で黒い液体を毎日塗り続けられた魔女。その液体は「どくだみ」。
それをヒントに乾燥させたドクダミの葉を入れ煮出した「ドクダミ風呂」を試してみる。やがてストレスが無くなったこともあり病気は軽減し、むしろ若く美しく変身!※効果・効能には個人によって差があります魔女たちの22時 今週の魔法の扉 2009/5/11放送より

ちょっとうまく書きすぎだろ・・・という気もしますが、どくだみは”魚鯹草”とも呼ばれ、熱や炎症を下げる生薬としても使われます。軽い症状なら生の葉を揉んで、絞り汁を皮膚につけたりする場合(湿布)もありますし、夏の麦茶代わりにすることもあります。尋常性乾癬が改善したのはすごいですね。 

尋常性乾癬

尋常性乾癬は、中国では銀屑病ともいわれています。まだ、詳しい原因はわかっていませんが、症状としては皮膚の代謝が異常に亢進して、皮膚の落屑が激しく、痒みがでてる辛い症状です。当薬局では、桂枝茯苓丸に温清飲などの清熱補血をベースに処方を検討しています。(症状や慢性の度合い、皮膚の状態により処方は変わります) 

食養生も重要になります。ファーストフードなどを完全に中止して、低タンパクの食事などをお勧めしています。また、仕事などのストレスや疲労で症状が悪化する場合も多いですので、その改善も重要になります。 

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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