ストレスから出来たとれない喉のつまりを軽くするこんな生薬:厚朴(こうぼく)

飛騨名物の朴葉味噌(ほうばみそ)を食べました。ホオノキ(朴木)の葉にあまーい味噌とキノコ類を乗せて焼いた料理です。七輪のような陶器にホオノキの葉をおいて、その上に具材を乗せます。燃えない?と思っていたら、ホオノキの葉は熱に強いとのこと。素朴な味で、おにぎりのお供にいいなーと思いつつ、味わっていました。

ホオノキは全国的に見られるモクレン科モクレン属の落葉樹です。道路の左右に植えられていたり、公園に植えられていたり。比較的大きな葉なので、子供の工作に使われたりもします。

漢方でもホオノキはよく使われます。料理には葉ですが、漢方で使う部位は「樹皮」の部分で「厚朴(こうぼく)」と呼ばれます。

収斂、利尿、去痰、腹痛、健胃薬として樹皮5~8gを水400CCで煎じ1日2~3回に分服します。漢方薬にも多く使われ、半夏厚朴湯、平胃散、神秘湯、小承気湯などに処方されます。   薬草・漢方薬 新星出版社

半夏厚朴湯という処方は、複数の生薬の相乗効果により、健胃とともに気の流れを改善する処方として使われます。

喉のつまり

親からのお小言、上司のお叱り、喉の詰まったような感じになりませんか?痰が絡まったわけでもなく、なぜかとれない、これを漢方では梅核気(ばいかくき)と呼びます。喉の詰まった感じ、実際に詰まってるわけではなく、ストレスによって起こる喉の症状の一つです。こういった症状を半夏厚朴湯は改善します。※症状によって別の処方を使った方が良い場合もあります。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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