妊娠後期のお腹の痒み

妊娠後期に

妊娠後期にお腹がかゆくなるというお悩みがありました。

妊娠後期(36週)

腹部の痒み、熱を帯びていて、赤くなっている

病院ではリンデロンV(吉草酸ベタメタゾン:強めのステロイド)を処方されたが、使いたくないとのこと。

夜中、寝ている間にもボリボリと掻いてしまう

妊娠後期はホルモンバランスも変わる上に、肌も弱くなるため湿疹や痒みなどが出やすくなります。

しかし妊娠後期は、痒み止めの内服もなかなか飲めない時期なので、手だてがない→ボリボリ掻いてしまう→痒みに寝付けないという悪循環に陥ります。

掻きすぎると、痒みが痒みを呼び、全身に広がっていく場合もあります

 

基本的には若干のブツブツと、腹部全体が痒いということでしたので、PUPPPかな、と思われる例でした。

※ PUPPP(Pruritic urticarial papules and plaques of pregnancy):妊娠後期に腹部などに起こる激しい痒み  [JAMA]

 

対策法:

内服薬よりも外用などのできるだけ胎児に影響のない方法をお勧めします。

風通しをよく:腹帯などで蒸れると痒くなる。部屋で休んでいるときには腹帯を外す。

保湿:クリームなどで保湿。石けんなどでごしごし洗わないこと。風呂上がりの保湿は特に念入りに。

冷やす:氷で直接冷やすと冷えすぎるので、アイスノンなどにタオルを巻いて間接的に冷やす。

 その方には、「保湿剤+冷やす」方法として、AP Water Jellをお勧めしました。

その後、何度か来店されていますが、夜間の痒みにつけると楽になると、いい感じですごされているとのことです。

 

AP Water Jell

AP Water Jellは、消炎効果のシソエキスの入った低刺激ジェルです。水分の含有量が多いため、ほてったところに付けるとスッと楽になります。

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量は手に1プッシュ?2プッシュでお腹全体に伸びます

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シソの成分と、ひんやりとしたジェルの効果で痒みも収まってきます。

お風呂上がりの場合は、この上にAP Moist Waterというしっとりしたクリームを塗ることで、保湿効果がアップします。ぜひお使いください。

 

 ※引っ掻きすぎて傷になっている、水疱が出ている場合は産婦人科を受診するようにしましょう。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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