庭に生える超強力な(生命力の)野草「ドクダミ」。日本ではジュウヤク(十薬)、中国では魚腥草(ぎょせいそう)といわれ解熱や利尿、湿疹、解毒などに使われる生薬です。
十薬:効果、にきび、蓄膿症、急性湿疹、かみそりまけ、耳だれ、靴擦れ、あせもなどには生の葉を水洗いし、よく揉んで搾り出した汁を~ 引用:薬草漢方薬 効き目のあるの見方作り方 新星出版
漢方的には清湿熱、消腫の生薬として重宝されており、五物解毒湯(川芎・金銀花・大黄・荊芥・十薬:松浦製薬)という処方にも含まれる立派な生薬です。
子供の頃、実家でドクダミ茶として飲まされた?経験のある人は多いと思います。ドクダミを収穫して乾燥(茶)を作る季節は5月頃です。自家製ドクダミ茶を作ってみましょう!
用意するもの
- ドクダミ(花がつく季節が目安。5月初旬から)
- 軍手、ハサミ、輪ゴム、新聞、バケツ
- 乾燥剤とタッパー
ドクダミ茶の作り方
刈り取り+水洗い
まず地表部、根元からざくっと切り取ります。ドクダミは地下茎で増える植物なので全部刈り取ってもまた生えてきます。公園や道路脇に生えているドクダミよりもプランターや山間部のドクダミの方が・・・いいですね。綺麗な環境のドクダミを使いたいものです。
手袋をしないと手に臭いが残ります。収穫したドクダミはザブザブとバケツで洗い、新聞の上に広げます。洗いながら別の植物や枯れた葉を選別します。生のドクダミは臭いですが、乾燥させると臭いが抜けますのでご安心ください。
水気が切れたら根元を輪ゴムで止めて陰干しをします。ベランダで1週間ぐらいでカラカラに乾燥します。風呂の乾燥モードや扇風機で風を送るとすっきり乾燥できます。
乾燥したら、ハサミでザクザクと切り刻みます。切り刻んだら、タッパーに乾燥剤を入れて保存します。ちょっと湿っている場合はフライパンで火を通すと乾燥します。乾燥していると一年ぐらいは十分持ちます。
ドクダミ茶の煎じ方
ドクダミは(1日分として)1回10g~15gぐらいを500g~700gの水で煎じて飲みます。市販品にはティーパックとして2gや3gのものもありますが、1日2g~3gでは少ないような気がします。
ホウロウの鍋か耐熱ガラス瓶で沸騰しない程度にキープ。30分ぐらいして2/3程に煮詰める、茶色のエキスがでればできあがりです。火から降ろしてすぐ、熱いうちに茶こしなどで漉し取ります。
ビワ葉やハトムギ、ハブ茶などと混ぜて煎じてもいいでしょう。味がすっきりとします。ハブ茶と混ぜると軽い便秘程度なら改善します。
ドクダミ茶の保存方法
タッパーに乾燥剤を入れて保存すれば長持ちします。数個に分けておくと、虫がついた場合も全滅の憂き目に遭わずいいかも。わざわざ冷蔵庫で保存する必要はありませんが、直射日光の当たるところは避けた方が無難です。
面倒くさい方にはこちらの「ドクダミ」
ドクダミは乾燥し刻んだパッケージが発売されています。ドラッグストアでも販売されています。
だいたいどれでも大丈夫なのですが、色々な種類が混ざっている場合(十六茶みたいな・・・)はドクダミの割合も味付け程度で少ないです。一袋のパッケージになっているものも、1回1gとか2gの商品がありますが、効能を求めるには少ないです。がばっと使ってください。