紅花(ベニバナ)

漢方薬の成分、生薬として使われている紅花(こうか)です。近くの花屋さんで売っていたので、飾ってみました。紅花になるのは花(花びら)の部分で、これを乾燥させて用います。

生薬として、血行循環を改善したり、気の流れを改善したり。女性の月経不順にも使われます。(もちろん、たくさんの花びらが必要になりますので、花屋さんに売っているぐらいの量では難しいです)

紅花漢方の書籍には、

紅花:性味:辛温、帰経:心肺
活血化瘀(血行循環の改善) 血瘀による無月経月経痛腹腔内腫瘤などに当帰川芎赤芍桃仁などと用いる。桃紅四物湯、活血通経湯、紅花湯
袪瘀止痛(血行循環を改善することで痛みを取る) 打撲外傷による内出血の腫脹疼痛に。八厘散
用量:3~9g 大量で9~15g 和血養血には1~2g 妊婦月経過多には禁忌、出血傾向があり瘀滞が見られない場合には用いない。中医臨床のための中医学P275

と書かれていて、血行循環を良くする生薬としてよく使われていたようです。また、身近な漢方処方では冠元顆粒にも使われています

ある料理教室で「紅花酒を造るために~」と問い合わせがありまして、扱うことがありました。500g入のアルミパックでお渡ししましたが、だいたい6000円~8000円ぐらいです。値段は結構変動しています。紅花酒は作り方が色々ですが、ベニバナ50g~80g、ホワイトリカー1.8L、砂糖500gぐらいの比率が多いようです。作り方は梅酒と一緒ですが、花びらを除いた後、寝かすときに冷やしておかないと色素が抜けやすくなりますのでご注意ください。

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この記事を書いた人

福田優基のアバター 福田優基 薬剤師/国際中医師

ゆうき先生:漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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