あの種類の腸内細菌が、アトピーを改善する

アトピー性皮膚炎のご相談をしていて、「しっかりと便はでていますか?」と聞くと逆に「便とアトピーは関係あるのですか?」と言われることがあります。

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便とアトピーは関係有ります。正しくは「肺」と「大腸」と「皮膚」は漢方では表裏の関係にあります。大腸が綺麗でないと皮膚も荒れます。漢方で昔から言われてきたことですが、それを証明するような記事が(下記引用参照)。酪酸菌が作る物質に免疫細胞を増やす力があるとのこと。腸内細菌は重要性で、大腸にある免疫機能をアップさせるため、いまでは食品売り場に色々なヨーグルトが売られています。もちろん、どのヨーグルトでもいい!わけではなく、やっぱり効果の良いもの悪いものも存在します。

この記事によると、酪酸菌にアトピーとの関係性が見つかったとのこと。酪酸菌の入っている処方、フェカルミンスリーE顆粒は当薬局でも良くお勧めしています。フェカルミンは含まれる菌種が幅広い(納豆菌・乳酸菌・酪酸菌)ことと他の商品と比べて酪酸菌の含有が多いこと。飲みやすい顆粒剤なので子供さんが服用しやすいのが特徴です。

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うちの子供、5歳の頃ですが、スプーンですくって喜んで飲んでいます。最初飲ませ始めた理由はお腹が弱くて。市販のヨーグルトでも良かったのですが、ヨーグルトは脂肪分も多く無駄に甘いし体を冷やすので、、、という話し合いの結果、こちらを使って今では元気!元気!です。

他の乳酸菌製剤と違って生後3ヶ月から服用できるので赤ちゃんで起きる皮膚炎のお客さんにも「西洋薬の前にまず服用して腸の免疫力を整えてね」とお話ししています。

酪酸、免疫系に影響・慶応大先端研など発表 アレルギーの抑制に効果

慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市、冨田勝所長)と理化学研究所、東京大の共同研究グループは、腸内細菌が作る酪酸に炎症やアレルギーを抑える免疫細胞を増やす働きがあることを、13日付の英科学誌ネイチャー電子版で発表した。酪酸は、おならの成分の一つ。

これまでの研究で、特定の腸内細菌が体内の過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を増やすことは分かっていたが、この細胞の増加メカニズムは不明だった。今回、食物繊維を多く含む餌を与えたマウスの腸内をメタボローム解析などで調べた結果、酪酸の増加に伴い制御性T細胞も増えていることが判明。酪酸が、この細胞が増えるために必要な遺伝子に作用していることを突き止めた。

実際に大腸炎を起こしたマウスに酪酸を投与したところ、病状が抑えられたという。今後、炎症性腸疾患の発症メカニズムの解明に役立つことが期待できるとしている。

一連の研究では今年7月、クロストリジウム属菌と呼ばれる17種類の腸内細菌が、腸内の制御性T細胞を増やすことが明らかになっていた。免疫の働き過ぎで起こる潰瘍性大腸炎やクローン病の患者では、これらの細菌が少ないことも分かっており、研究成果が安全な治療法の確立につながる可能性がある。

山形新聞 2013年11月14日 10:30

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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