通常では汗がでない状態なのに汗が出る状態、また、それが気になって「多汗症なのですがいい漢方薬はありませんか?、、、」とご相談いただく場合があります。
店頭で多いお悩みでは、
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「他の人が汗をかかない時でも、滝のような汗がでている」
「接客をしていると、額に玉のような汗が出てみっともない」
「手の汗が酷くて、ペンを借りたり、手をつなぐのが怖い」
「緊張すると一気に玉のような汗が噴き出てくる」
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どこに相談に行けばいいのかわからない・・・ということで、ご相談を受けた例もあります。
汗の状態には、全身性の多汗と局所性の多汗症の二つがあります。全身性の多汗の相談は夏に多くなります。一般的には「汗かき」と呼ばれるものです。滝のように流れ落ちる、冬は大丈夫だが夏だけ酷い、といった相談が多いです。
局所性の場合は、多いのが手汗・足汗。紙に触ると手形がつく、ペンが滑る、楽器が触れない、というお悩みから、足形がつくといったお悩みまで様々です。全身には汗をかかないのに、年間を通して、局所に汗が出ます。
漢方では、自律神経のバランスを取る、体表面の汗腺をコントロールするなどの色々な処方があります。
衛益顆粒(えいえきかりゅう)と清心(せいしん)を使用した例:
夏になると決まってご来店いただいている方の症例です。
接客業の42歳のAさん(女性)、宝石販売をしていて、、、、。『接客中に額に球のような汗が出てみっともない。何とかして欲しい』との漢方相談でした。目で見ても、それほど汗を感じません。ただ、ご本人は汗が噴き出すのが判る、とのこと。ティッシュを当ててみると、確かにしっとりとは濡れています。
体表面の汗腺のチカラをあげる衛益顆粒と、自律神経のバランスを取るカミセーヌの服用をお勧めして、1ヶ月。「玉のような汗が少なくなりました!」とご連絡いただけました。現在は、夏の間は漢方薬を継続して、冬は休薬、暑くなるとまた再開ということで調整しています。
40歳以降は自律神経のバランスが崩れやすくなります。また汗腺の機能が弱くなると、こういった状態が起きやすくなります。さらに、汗は出過ぎると体力が落ち、つかれやすくなります。
漢方薬で体表のチカラをアップしたり、自律神経のバランスを取るのを基本としますが、汗の状態が酷い場合は、塩化アルミニウムベンザルコニウムなどを併用していただきつつ検討しています。
衛益顆粒:
汗が流れ出す症状を「表虚」といいます。皮膚が弱かったり、汗がコントロールできなかったり。黄耆・白朮・防風という生薬を使った衛益顆粒(えいえきかりゅう)をお勧めしています。
主薬の黄耆はマメ科の植物で、元気を補う処方でもあります。汗をかくと、どっと疲れてしまう症状にもよく使います。
カミセーヌN:
逍遥散(かみしょうようさん)の加減、更年期やプレ更年期の女性に。自律神経のバランスを整える処方です。体質や症状で処方が変わります。ご相談ください。