漢方薬が強みを発揮する7つのケース

週刊ダイヤモンドに、「漢方薬が強みを発揮する7つのケース」というタイトルで記事がありました。よい記事なので引用したいと思います。(コメントなどは当店で追記) 

漢方薬が強みを発揮する7つのケース

漢方には西洋薬よりも強みを発揮するケースがありまして、特に身体を補うもの、体質を改善するものに関してはよりよい効果を発揮します。 

体質に起因する病気

アトピー性皮膚炎など生活環境などによって左右される皮膚疾患、これらにも漢方薬は良い効果を発揮します。 

西洋医学の検査では異常なしと診断されるが何となく体調が優れない

検査数値は、ある病気をスクリーニングするものですが、人間の身体はより複雑に出来ていて、そういった診断にかからないが何か不調、ということはよくあります。簡単な例では、雨の日に身体が重い、だるい。そういったことも漢方薬なら改善が可能です。 

婦人科疾患

女性の疾患で、生理痛、月経不順、更年期障害などホルモンバランスに左右されたり、血行循環に左右される疾患では、漢方薬のほうがシャープに、そして安全に治ることが多いです。強い症状の場合は、婦人科のホルモン剤と併用してもらっていますが、店頭に来店される8割ぐらいは、安全に治ることがあります。 

心の疾患

ストレスによる落ち込み、身体の疲れによって起こる不眠。鬱ではないけれども、なかなか落ち込みがとれないとき。身体の抵抗力(耐性)が落ちていることも多いです。加味帰脾湯、八珍湯(+ミンハオ)などのエネルギーを増す処方が有効です。 

長期管理の必要な疾患で、検査値が異常値に近いが治療を始めるほどでもない(未病状態)

検査数値ギリギリという場合、治療するか治療しないか、そういった場合も漢方薬を使うことが出来ます。例えば、高脂血症や胆石などは、早めから体質改善することも可能です。 

原因不明の痛み

足の痺れや痛み、整形外科では牽引だけ、という場合も、漢方薬なら改善することが出来ます。 

抗がん剤の副作用、手術後の不調など

抗がん剤の辛い副作用にも、漢方薬を使うことがあります。 

西洋医学と東洋医学療法の視点からの検討が必要で、漢方の良さはさじ加減と表現されるようにより個人差に応じた医療が出来ることだ。(北里大学東洋医学総合研究所花輪所長発表)

参考:週刊ダイヤモンド 合併特大号 4/28.5/5、当店にて改変

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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