アトピー性皮膚炎(首筋や顎のライン)やその他皮膚炎が酷い方、時々相談にご来局頂きます。『どんなシャンプーを使っているのですか?』と伺うと、固形石けんであったり、いまCMで放送しているようなシャンプーであったり。天然の低刺激シャンプーを使っていてもトリートメントはCMで放送されているものを使っていたり。これは・・・と思うようなコトもあります。
実際、再発する皮膚の症状は、何らかの原因があります。たかだか「シャンプー」ひとつだけでも解消することで皮膚症状は楽になります。
当薬局でお勧めしているシャンプー
当薬局では低刺激のオードレマンDシャンプーをお勧めしています。取扱始めたキッカケは、十字文子先生の著書「アトピーの賢い治し方」「新アトピー治療法」に紹介されていたからで、名前は「Eu」と書かれて隠されていたのですが、オードレマンということが分かりそれからお付き合いすることになりました。
普通に使うと『泡立たない、キシキシ、ヨゴレが落ちた気がしない』というシャンプーですが適切に、また、環境を整えるとかなり効果があるのかなと思っています。使い方について大切な部分を引用してみます。
一般的な治療で治らない患者には薬草シャンプー(Eu)試みる。
このような一般治療では治りにくい患者さんや、既にあちらこちらの病院で一般的な治療を受けても治らずに私のところに受診された患者さんに①従来の治療を一切止めて頂きます。内服・外用・消毒療法・その他・漢方薬やあらゆる民間療法、それを止めるだけで今までの体の内部での支離滅裂な反応が食い止められ、体が浄化されてきます。続いて、私の理論を理解して頂きます。
食べ物だけではだめ、環境のことだけではだめ、②農薬や添加物の少ない食物をバランス良く取ること。さらに、③皮膚に強い化学物質をすり込まない、泡立つものを体中にすり込まないことが基本となります。従来用いられている石けん、洗剤、シャンプー類を止める。それだけでもよいかもしれませんが、汚れが取れないと困ります。そこで、④薬草シャンプー(Eu)を少量使ってみるように指導します(うすめて)。その結果、しみたり、痒くなったりというようなこのシャンプーに対するアレルギー反応がなければ、体全体をこのシャンプーで洗うようにしています。
こうして薬草シャンプーを少量ずつ使い、様子を見ながら徐々に使用範囲を広げていくことが重要なポイントです。決して急がないこと。皮膚に浸みたり、痒みが前より酷くなったらそれは体に合わないということですから使用を中止します。このようなやり方で治療していくと、一般治療では治らなかった患者さんの皮膚症状が次第に改善していきます。外用薬の使用料も少なくて済むようになります。治療がうまくいってくると、段々正常な皮膚の部分が増えていきますが、このことが治療にとって大切なことなのです。元気な皮膚が増えてくれば痛んだ皮膚部分の周囲から治していく自然治癒力もそれだけ強くなっていくからです。もちろんただ薬草シャンプーだけを使ったからすぐ治るなどと考えないでください。医学的な正しい目を持って、このシャンプーの安全性を確かめながら(後略)
リバティ書房 小児科医が見つけた新アトピー治療法 十字文子先生 P184~引用
※当薬局は抗アレルギー剤、ステロイドなどを一気に止めることはお勧めしていません。漢方薬を始めたとしても現在使っている抗アレルギー剤やステロイドもまず併用してもらい、シャンプー・ソープを使い始める場合はどんなものでも少しずつ使い始めることを推奨しています。
※その後のページでは、洗濯する場合の合成洗剤を止めて、皮膚に優しい洗剤を使うことが推奨されています。詳細につきましては上記書籍をご購入ください、いいことが書かれています
このオードレマンDシャンプーは、植物成分が保湿効果をもたらし、髪・地肌をやさしく洗い上げるシャンプーで小さなお子様も全身洗うことができますし、ほとんどが海草エキスで出来ているためアトピーさん、敏感肌さんにもお薦めしています。
使用してみると、「最初はキシキシ」としますが、継続利用することで髪の力が回復してシットリとしてきます。クチコミは@コスメが詳しいのでそちらをご覧下さい。
Dシャンプーの使い方
Dシャンプーは乾いた髪に使うシャンプーです。
- 石けんでしっかりと手を洗います。
- 手にDシャンプーを取って、手のひら全体で髪をこするように洗います。直接つけてもOKですが、渦を巻くように、全体に行き渡るようにしてください。
この時点で水は使いません。乾いた髪にシャンプーすることで、植物成分を吸収します
健康な髪の場合は、使うにつれて泡立ちますが、痛んだ髪は泡立ちにくいです。
もう少し、泡立てたい場合は、少量のお湯を手のひらでかけると良いです。 - 顔を洗うような優しさで、頭皮をやさしく洗います。
- お湯で洗い流します。
泡切れが良くぬめりが残らないため、多少きしむ感じがします。
そのまま全身に使って頂いてもOKです。 - リンスやトリートメントは不要です。
表示成分:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
商品名 | オードレマンDシャンプー |
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ジャンル | 医薬部外品 |
内容量 | 500ml |
商品単価 | 3600円(税抜き) |
ポイント | 皮膚の弱い方への全身・洗髪用のシャンプー。泡がたたず、余分な脂を落としません。 |
販売元 | 製造販売元:オードレマン 販売:株式会社 ルモンド |
2017年追記:オードレマンですが、なかなか納品されない・・・半年ぐらい待って頂いたこともあります。2017年12月に「お知らせ」が郵送されてきまして「やばいかな?」と思ったのですが。株式会社フェニックス化粧品とオードレマンが会社統合とのことです。ブランドはそのまま維持されます。
2023年追記:オードレマン社がDシャンプー事業(たぶんシャンプー関係全部)を事業譲渡するとのこと。譲渡先は、有限会社アプティパ ヌフコスメティック社になるとのことです。それに伴って、製造工場も移転するそうです。