防風通聖散と九味半夏湯(扁鵲)の比較
防風通聖散と九味半夏湯加減の比較です。
防風通聖散は表熱裏熱を発散させる処方に対して、九味半夏湯加減は水滞を改善させる生薬が中心になっています。
このことからも、むくみがちな、中年以降の肥満症状に対しては九味半夏湯、男性のガッチリとした肥満症状に対しては、防風通聖散をチョイスできます。
また、他の漢方薬や三爽茶などのハーブティーを併用すると良い場合もあります。
防風通聖散 |
九味半夏湯の加減方 扁鵲(へんせき) |
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適用 | 腹部に皮下脂肪が多く便秘がちなものの次の症状、肥満症、高血圧随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)便秘、むくみ | 脂肪過多症 |
味 | 苦味 | 苦味 |
原典 | 防風通聖散 | 九味半夏湯 |
処方構成 |
トウキ ・・・0.60g マオウ ・・・0.60g シャクヤク ・・・0.60g ダイオウ ・・・0.75g センキュウ ・・・0.60g ビャクジュツ ・・・1.00g キキョウ ・・・1.00g オウゴン ・・・1.00g カンゾウ ・・・1.00g セッコウ ・・・1.00g ケイガイ ・・・0.60g カッセキ ・・・1.50g |
タクシャ 0.86g ショウキョウ 0.43g ケイヒ 0.43g ボタンピ 0.43g サイコ 0.86g ショウマ 0.43g ダイオウ 0.43g カンゾウ 0.43g シャクヤク 0.43g チョレイ 0.86g ハンゲ 0.43g |
傾向 | 実証の肥満 | ややむくみがある、 もしくは飲食過多で肥満 |