勉強会に参加してきました。今回は紅沙棘(沙棘のオイル)を中心に勉強。紅沙棘は「軟カプセル」に入ったサプリメントですが、そのカプセルの中身が写真のオイルです。
思ったより濃い~~オイルです。この紅沙棘オイルですが、1トンの果実から1Kgしか採取されません。薬局の車が1.1トンですから、その車と同じ重量の果実から、たった1Kgのオイル。かなりの貴重品です。
沙棘のオイル(紅沙棘)は約3種類の脂肪酸から成り立ちます。
・パルミチン酸・オレイン酸・パルミトオレイン酸・(+α)。
身体によい油(脂肪酸)といえばEPA、DHAがよく知られています。サバの油のアレです。ただ港の近くの工場で加工するぐらい酸化して変質しやすい物質です。
DHAがなぜ頭にいいか。
この「いい」は頭を良くするというワケではなく、脳にある関門を越え栄養源になることができるという意味です。また脳の血管を強くするためにも、脳にある関門を通過する必要があります。
しかし、DHAの脳に働くという作用は、EPAにはありません。その理由として、DHAは脳関門を通過できるのに対し、EPAは通過できないためと考えられます。口から摂取されたDHAは、小腸→肝臓→血液→脳に至ります。通常、脳は、薬や毒物から守るために血液脳関門という関所をおいていて、やたらな物質は、ここを通れないわけですが、DHAはこの脳関門を通過することができるのです。[DHAのチカラ]
紅沙棘に含まれるパルミトオレイン酸は、脳の関門を越えることが出来る数少ない脂肪酸で、さらに炎症を抑える働きなどもあるため、「第三の不飽和脂肪酸」といわれています。
そのような効果の1つにインスリン感受性の改善があり、パルミトレイン酸は、炎症原遺伝子の発現を抑制し、肝臓脂質の代謝を促進することでインスリンの感受性を高め、糖尿病を発症したマウスの高血糖及び高トリグリセリド血症を低減する効果を示した[5]。
別の研究では、パルミトレイン酸は体重に影響を与える信号分子として働くことが示された[6]。この発見は、パルミトレイン酸や食物から摂取されるその他の脂肪酸が脂肪酸酸化酵素によって用いられるという以前の観測結果とも合致する[7]。その結果、パルミトレイン酸の含量の多い油を作ることで肥満に対処することができる可能性がある[8]。wikipediaパルミトオレイン酸
その他、紅沙棘には悪玉コレステロールを減らすオレイン酸や、コレステロール吸収を阻害する植物ステロール(ベータシトステロールなど)、βクリプトキサンチンなども含まれています。
言うなれば、身体の老化などを改善する良いオイルの集合体です。