皮膚の再生を促す伝統の軟膏、紫雲膏(しうんこう)

松浦薬業の紫雲膏は2024年3月現在で、チューブのみの販売です。ボトルは製造されていません。

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皮膚の再生効果のある漢方の軟膏

本品は,江戸時代の名医「華岡青洲」創案の軟膏で,「外科正宗」に収載され、今日まで受け継がれて来た外用の漢方薬の代表的なものです。別名を潤肌膏、紫雲愈ともいいます。紫根(シコン)の効能で皮ふの疾患に適しているので、ご家庭の常備薬として備えておきたい薬です。

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軽度のやけど、深くないアカギレなら紫雲膏だけでしっかりと治りますし、術後や深い傷跡にエキザルベ(弱いステロイド+αの塗り薬)に紫雲膏を混合するよう指示するDrもいます。紫雲膏は併せることで傷跡の炎症をとり肉芽の成長を促します。

ポイントとしては「けちけちせずに」べっとりと塗るのがベストです。チョンチョンと塗り伸ばしよりもべっとりです。

商品名  紫雲膏
ジャンル 第二類医薬品
内容量
商品単価
 チューブタイプ 20g 1122円(税込)1020円(税抜)
小分けボトル(壺) 20g (実質22g程度) 924円(税込)840円(税抜)
※ 初回はチューブタイプをお使いください。
ボトル 500g お尋ねください。原料価格の高騰により価格が上がっています。
ポイント  皮膚の再生を手助けする軟膏。
販売元 松浦製薬株式会社
摂取方法など 夜寝る前に薄く塗布します。紫根の赤い色がつくので、紙などでカバーしてください。

[expand title=”添付文書はこちらをクリック”]

医薬品は注意事項を読み服用してください。
体調の変化がありましたら必ずご相談下さい。
商品名 紫雲膏
分類 [ 第二類医薬品 ]
特徴 本品は,江戸時代の名医“華岡青洲””創案の軟膏で,「外科正宗」に収載され,今日まで受け継がれて来た外用の漢方薬の代表的なものです。別名を潤肌膏,紫雲愈ともいい,効能にうたわれているような皮ふの疾患に適しているので,ご家庭の常備薬として備えておきたい薬です。
効能 ひび,あかぎれ,しもやけ,魚の目,あせも,ただれ,外傷,火傷,痔核による疼痛,肛門裂傷,かぶれ
用法・用量 清潔にした患部に1日2?3回すりこむか又はガーゼ等に塗布して貼ってください。
成分・分量 1g中

成分 分量
トウキ 0.08g
シコン 0.12g
ゴマ油 1g
ミツロウ 0.3g
豚脂 0.03g
使用上の注意 ■相談すること
1.次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談すること。
(1)医師の治療を受けている人
(2)本人又は家族がアレルギー体質の人
(3)薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人
(4)湿潤・ただれ・やけど・外傷のひどい人
(5)傷口が化膿している人
(6)患部が広範囲の人
2.次の場合は,直ちに使用を中止し,この文書を持って医師又は薬剤師に相談すること。
使用後,次の症状があらわれた場合[関係部位:症状]
皮ふ:発疹・発赤,かゆみ

(1)用法を厳守してください。
(2)小児に使用させる場合には,保護者の指導監督のもとに使用させてください。
(3)外用にのみ使用してください。
(4)目に入らないよう注意してください。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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