第25回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座を受講してきました。今回は漢方薬も取り上げるとのことで、楽しみに参加しました。 不妊カウンセラー養成講座は、日程が2日間でみっちりと詰まった講義内容です。
気になった講義としては、荒木 重雄先生の、「日本のART、世界のART」
日本のIVFの成績は、HPで色々と参照できるようになってきたが、開始周期あたり、採卵周期あたり、移植周期あたりの表示が入り交じっていて統一されていないし、また、妊娠率のみ、分娩率のみの表記も混在していること。(妊娠率は、開始周期<採卵周期<移植周期、妊娠率>分娩率になる)2006年の新鮮卵を使ったIVFの臨床報告によれば、開始周期あたりの分娩率は12%程度でしかないこと。
欧米(アメリカは27.8%、欧州で13.4%程度)などと比べて分娩率が低い。これは、アメリカが複数胚移植のケースが多いこと、日本は採卵を積極的にすること、欧州は国ごとに違うことなど、要因が多数考えられること。
など興味深いデータを元に、色々解説していただきました。※荒木先生の資料は国際医療技術研究所でも一部閲覧できます。
陳志清先生の不妊と漢方 中国医学の考え
中医学から見た不妊の原因は血虚、腎虚、瘀血が多く、それ以外には気滞、痰湿、湿熱が考えられる。基礎体温や問診、体質を検討して処方を考える。
佐藤孝道先生の排卵障害を理解する
排卵障害は本の1~2冊は十分かけるような重厚なテーマですが、概要を約1時間にまとめていたので、超高速で解説されていました。個人的には、3時間以上かけてじっくりと拝聴したいと思いました、内容の濃い2日間でした!