寒くなるとそろそろ試験の季節を感じます。昔は図書館や喫茶店でノートを広げて勉強する受験生をよく見かけました、今でもその風景は変わらないのでしょうか。
私も大学受験の時にはどこかのドーナツショップで勉強をしていまして。珈琲を飲み過ぎて胃痛を起こした思いでもあります。いまでこそ、珈琲も進化したのか美味しいのですが、当時は苦汁という言葉が最適な、本当に苦いので砂糖をたくさん入れて飲んでいました。
で。12月も寒さが厳しくなると本格的に受験生も焦りが出てきます。頭に冷えピタを貼りつつ、深夜まで勉強していてもなんだかボーッとする。そんな時にお勧めの漢方薬があります。
ボーッとする、という表現ですが、一般的に頭がボーッとするときには二種類あります。
- 発熱 : 炎症などで熱がでているため思考が働かない。
- 知恵熱 : オーバーヒートしているため思考が働かない。
受験の時には特に2番ですね。頭を使いすぎてオーバーヒートすることで思考がまとまらない。漢方では、こんな時には、帰脾湯(加味帰脾湯)/心脾顆粒をお勧めしています。受験の期間中はしばらく服用してもらいますと、やはり集中力の持続が違ってきます。
集中力というところですが、今から集中したい、テスト前の追い込みの時期には香ロゼアという処方がありますので、こちらもお勧めできるかなと思います。
香ロゼアは口に入れるとすごくモチモチした、ノリみたいになります。ただ、そういう飲み方はNG。そのまま口に含まずに、お湯で溶かしてから服用します。 香りも大切な成分です。

疲れてきた頭は「心血不足(エネルギーの不足)」になりぼーっとしてきます。その時の処方が心脾顆粒です。
もう少し漢方的に詳しく!
漢方では、「心(しん)は神明(しんめい)をつかさどる」といいます。心とは心臓ではなくてもう少し広い、例えば精神の働きなどの概念です。「心」が働かなくなると、心煩・不眠・健忘・多夢・意識が安定しなくなるなどを起こします。「心」が働くなる原因は「心気虚(心陽虚)・心血虚(心陰虚)・心火上炎・痰迷心竅(たんめいしんきょう)・心血瘀阻」など様々な原因があります。
テストで頭を回転させ続けると、これはモーターとかを連続運転しているのと一緒です、熱が溜まり(気鬱化火)、それが冷却水を消費して心血虚が起こります。この場合、補血・養血安神の処方を考えるべきなのですが「うーん、どうしよう、土壌も調子が悪いな、じゃぁまず血を作るべき脾を改善していこう」と考えますので、帰脾湯などの処方がいいかなと考えます。
参考:中医診断学ノート、中医方剤マニュアル