薬局で滑って転んだ?!薬局の職能保険で対応

2014年末、ベビーシッターに預けた子供が死亡するという悲しい事故がありました。その報道の中で ”ベビーシッターには現在国家資格など特別な資格が存在しないということ” を知って驚きました。

なかなか授かりたくても授からない、今のご時世。折角授かった大切な子供を預けるにしてはちょっと心許ない状況で。もちろん、仕事で出ないと行けない、保育施設には入れない、緊急の要件がある、そんな時には本当に助かるとは思いますので、より安全を担保した仕組みになることを切に願います。

厚生労働省によると、子育て支援充実のため、シッターを「居宅訪問型保育」として活用する動きも出ている。2015年4月から、市町村が認可した事業者に国と自治体が給付金を出し、利用者の負担を減らす仕組みだ。

で、ある記事を読んでいて気になったのが ”個人営業が多くて保険をかけていない場合がある” ということ。

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同じ仕事に参入する会社が増えるとレベルも様々になり、低レベルな会社に当たった人から社会からの不満も高まります。その噂はその仕事に対する評価を下げますので、やはり職能団体で自主規制したり技術を底上げしたりすることは大切だと思います。例えば技術開発や研修も共同で行えますし、共同保険なども出来ます。漢方の業界「友達の友達は友達!」ぐらい小さな業界なのですが、やっはり団体などもあるんですよ(^-^)

薬局と共同保険のお話

数年前、リニューアルの時に思ったのですが、「薬局内で患者さんが滑って転んだらどう対応したらいいのか?」ご高齢者が多いので、もちろん近くの病院で検査・・・になりますが、その後の補償はどうすればいいのかなと。薬局業務に関わる保険って、なかなかインターネットを調べても見つからないんです。あれっ?そういった保険は無いのかな・・・と思っていたら、特別に設計しないといけないらしく、保険会社のサイトで公開しているものではないと保険会社に言われました。

結局色々と迷った末、今は職能団体として薬剤師会(大阪府薬剤師会)からの薬剤師賠償責任保険に加入しています。店舗を経営していると例えば壁面の照明が落ちてケガをした、とか、台風で看板が飛んだとか、リスクもあります。

他には「情報流出の時の保険」まであります。確かに昔は紙ベースでカルテ管理をしていましたので「流出?泥棒に入られたの?大量の用紙を台車で持って帰ったの?!」と非現実的でしたが、今の薬局ではパソコンからUSB一本で個人情報は流出してしまいますから恐ろしい時代です。(もちろん、どの薬局でもカルテにパスワードはかけているハズです)

現実的なリスクが無いように気をつけていますが、やっぱりこうした職能団体の保険は大切かなと思います(^-^;;;

個人賠償責任保険とは:保険期間1年、保険金額1億円に設定して契約しても、年間保険料の例は数千円程度であり、契約しやすいところにも特徴があります。日常生活(仕事中を除く。)の中で実際に損害賠償金を請求されることは少ないかもしれませんが、[参考]

 

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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