妊娠時の超音波写真の見方

妊娠時のエコー写真の見方

病院での定期検診で行われるエコー(超音波)。写真の横に色々な記号や数字が書かれています。

この数字は赤ちゃんの色々なデータで、赤ちゃんの成長の記録です。しかし、病院はバタバタしていて、詳しく説明して・・・もらうのは難しいですよね。

ひとつひとつの数値がわかるとより妊婦生活も楽しくなりますよ!(^-^)

 

妊娠の12?13週まで使われるのは、「経膣プローブ」といわれる、膣に挿入して超音波を測定する装置。12?13週以降に使われるのは、お腹に押し当てて測定する「経腹プローブ」です。

病院によって、2D、3Dやカラー、白黒など装置に違いがあります。

 

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超音波写真に書かれている略号

GS
胎嚢(たいのう)の大きさ。妊娠初期に胎児が中に入っています。心拍を確認できれば、妊娠となります。
CRL
頭殿長(とうでんちょう):頭からおしりまでの長さ。妊娠初期に出産予定日を確定するのに使われます。
BPD
児頭大横径(じとうだいおうけい):頭の左右の一番長い部分の直径。胎児の発育具合を調べるのに使います。
FL
大腿骨長(だいたいこつちょう):太ももの骨の長さのこと。人体の中で一番長い骨なので、胎児の成長を知るための目安となります。
APTD
腹部前後径(ふくぶぜんごけい):お腹の前後の長さ。TTDと共に使うことで、腹部の面積を割り出すことが出来ます。
FTA
躯幹面積(くかんめんせき):体を横に輪切りにした場合の面積。 
AC
腹部周囲長(ふくぶしゅういちょう):お腹の周りの長さ。 
EFW
計算で導き出された推定体重。この数値によってどの程度成長しているかどうかがわかります。計算式によって推定体重が変わりますし、成長には個体差があります。あまり意識しすぎないように(^-^) 
HL
上腕骨長(じょうわんこつちょう):肩から肘までの長さ。(二の腕の長さ) 
SL
脊椎長(せきついちょう):背骨の長さ。LVと言われることも。
DEL
出産予定日。写真の場合は、英語表記になっているので注意(06/03/08なら2008年06月03日のこと)。測定値から推定した分娩予定日はEDDと表記されることがある。
AGE
妊娠週数。26w5dなら26週+5日のこと。
AFI
羊水量。羊水量の過多、過小を見ます。

 

IMG_6570s.jpg

超音波は固いものに当たるとはね返る性質があります。ですので、骨は白く、羊水・膀胱は黒く写ります。

プローブを当てる部分(腹部側や膣側)が上になります。

太っているなどで脂肪組織が多いと、超音波が透過しにくくて画像がぼやけやすくなります。

 

※妊娠初期は、胎児はほとんど同じ大きさです。その後、40週にかけて差が出てきます。個体差が大きいため、標準からの多少違いで一喜一憂せず、温かく見守りましょう。

 

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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