花粉症?!漢方処方のお勧めは○○

花粉症のシーズン。いつもは3月の中旬頃に来られる60代の患者さん。いつもは2月の中旬頃から鼻がムズムズするらしいのですが、今年はなぜか遅い。『いやー、治ったのかも!』と喜ばれていたのですが、、、。残念ながら、今年は天候不順のため、発育が遅いだけです。しっかりと飛散するみたいなのできをつけてくださいね、とこちらのアドレスを印刷して手渡しました。→環境省花粉観測システム(はなこさん)参照:http://kafun.taiki.go.jp/index.aspx

さてさて、ブラブラっと本屋さんで日経Healthを立ち読み。『今年の注目株!眠くならない即効漢方薬を味方につける』という記事があったので、買ってきました。表紙は松下奈緒さんです。 

P3051270s 

 記事では花粉症に効果のある漢方として『小青竜湯、鼻淵丸、涼解楽、葛根湯加川芎辛夷、辛夷清肺湯、荊芥連翹湯、衛益顆粒』の7点が紹介されていました。なんとなく、同列に書かれているのですが、漢方専門店としては同列にされるのも悔しく。解説してみたいと思います。ちょっと覚えておけば便利ですよ。

  • 衛益顆粒 『体質改善』(慢性的な症状を治すもの)
  • 小青竜湯  『鼻水を止める』(急性期を治すもの)
  • 葛根加辛夷川芎湯、鼻淵丸、荊芥連翹湯、辛夷清肺湯 『つまりを治す』(急性期を治すもの)
  • 涼解楽 『その他副次的な症状を治す』

その症状があるときに服用するものと、無いときでも服用できるものがあります。無いときでも服用できるモノ、というのが「体質改善」と言われる漢方処方です。漢方処方には色々な種類があり、すべてが体質改善とは限りません。その時の症状を改善したい!という処方もありますので、きをつけてくださいね。あと、あまり目立ちませんが、鼻療、越婢加朮湯など色々な処方を使っています。ご相談ください。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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